ルカの福音書 8章16-25節
聞いているようで、実は聞いていないということが案外あるものです。きのうは、書類を提出するためにある所を訪ねました。係の方は、初めての私たちのために丁寧に教えてくださったのですが、書き始めて少ししたらもう忘れている自分がいます。面倒臭がらないでもう一度教えてくださいました。ありがたい。
「みことばの光」本日のタイトルは、「イエスのことばを聞くなら」です。
主イエスは弟子たちに、種まきのたとえをなさったあとで、「聞き方に注意しなさい」とおっしゃいました。聞き方に注意するとはどのようなことなのかと立ち止まって見ますと、このあとの二つのエピソードに鍵があるように思えました。主イエスは、ご自分の母や弟たちが訪ねて来たことから、神のことばを聞いて行う人たちが家族なのだとお教えになりました。
もうひとつは、舟の中で起こった出来事がきっかけとなりました。死の恐怖におびえる弟子たちに、「あなたがたの信仰はどこにあるのですか」とお尋ねになりました。彼らは神の御子のそばにいてことばを聞いていたにもかかわらず、こんなときに実行ができなかったのです。ですから、弟子たちへの問いかけは、「聞いていたのにどうしたのですか」という意味ではなかったかと、考えてしまいまました。