みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

良いことばは良い耳から

2023年11月23日 | 箴言

箴言 10章17−32節

 火曜日の夕方、迎えにお住まいの方が来宅。路上に停めてある自動車の窓が開いていると知らせてくださいました。一緒に行ってみると確かに、運転席と助手席の窓が半分ほど開いていました。どうして……? 特に異状はなかったのですが、何があったのでしょうか。

 10章後半で目に留まるのは、「口」「唇」ということばです。そして、「正しい人」と「愚かな者」・「悪しき者」が対比されます。正しい人の口は何を語りその結果何を生み出すのか、悪しき者の唇は何を語り何を生み出すのかが、比べられています。

 人がどのようなことばを自分の口から出すのかの分かれ目は、17節にあります。つまり、訓戒を大事にするか、それを捨てるかです。訓戒や叱責を受け入れるのは簡単ではありません。愚かな者は叱責を受けると耳を塞ぎます。いや、それどころか逆ギレし兼ねません。「私はそうは思わない」「私には自分のやり方がある」などというもっともなことばを用いて、拒むのです。

 このことは、聖書の読み方や礼拝での説教の聴き方にもつながります。自分の心を満足させることばには目が留まりますが、思いや行いをとがめるようなことが書かれたり語られたりしますと、心の耳の蓋を閉じてしまいます。良いことばは、良い耳から出てくるのだと、ここを読んで考えました。


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