詩篇 118篇
今日から日本では新しい年度。学ぶ人たちの多くは入学や進級をする時です。またこの日は、私たちにとっては特別な日でもあります。
心新たに新しい月、新しい日に歩み出すに際して、本篇はたくさんの励ましを届けてくれます。「みことばの光」は「主に感謝せよ。主はまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで」ということばで始まり、終わっていることについて書いています。年末年始も回顧と展望の機会ですが、昨日から今日にかけても、神のいつくしみと恵みを数え上げて、といっても、数え切れないほどのいつくしみと恵みですが、そのうちのいくつかでもことばにして、神に感謝したいと思いました。
本篇は、同じことばが繰り返されています。「主の恵みはとこしえまで」に始まり、「主は私の味方」、「主に身を避けることは…よりも良い」、「私を取り囲んだが、…主の御名によって、私は彼らを絶ち切る」、「主の右の手は」などです。身の回りのことで心が塞ぐような時、いやあらゆる時に、これらのことばを声を出して読むのは良いことだと思います。
さらに、本篇に私たちの主のお姿を認めることができます。教会の暦で今は受難節。主イエスの十字架への道を思う時です。22―24節、25節、26−27節からは、十字架を前にエルサレムに入場されたイエスのお姿を思い浮かべることができます。23節の「これは主がなさったこと。私たちの目には不思議なことだ」は、神の御子が十字架にかかって死んでくださったことをおいて他には考えられません。その不思議ゆえに私の今があります。