みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

さらに確かなことば

2020年03月13日 | ペテロの手紙第二

ペテロの手紙第二 1章12−21節

 今回の新型コロナウイルスについて、世界保健機構(WHO)はパンデミックだと一歩踏み込んだ見解を示しました。パンデミックとは「世界的流行」との意味だそうです。このような公式機関のことばも含めて、私たちの心がさまざまなことばで右に左に揺れ動くことものだということを改めて突きつけられた思いがします。たくさんの情報の中には、耳を傾けるべきものもありますが、噂やデマも少なくありません。

 1章後半には、宛先の教会、信仰者たちに、すでに知っている主イエスについての真理を、今の時だからこそ思い起こして、時代に流されることなく、真理に基づかないたくさんのことばに右往左往することなく、心を奮い起こす必要があると促しています。

 この時ペテロは、自分の地上でのいのちが長くはないことを知っていました。だからこそ、彼自身心を奮い立たせて自分が主イエスと一緒にいた時に目撃したことをここで伝えているのです。主イエスの変貌の出来事です。あの時、ペテロは何が起こったのか理解できずに的外れなことばを語りましたが、やがてすべての意味を理解したのです。

 けれども、彼はこれよりももっと確かなものをあなたがたは持っているのだと続けます。それは預言のことばです。聖書(旧約聖書)が語る主イエスについての一つ一つの預言のことばが今の暗い時代を照らすともしびなのだと言います。

 こんな時だからこそ、いやいつも、神のことばである聖書に聴き、それを最も確かなこととして歩むことのできる幸いを覚えます。


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