みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

隔たりはあまりにも大きい、が…

2011年09月29日 | ヨブ記
ヨブ記9章1-20節


 昨晩の教会の祈祷会。互いの分かち合いの話題はヨブ記のことに。「『遠くの書物』という感じでいたが、読み進めて行けるのでは、と思った」とか「今ヨブ記を読む意味は確かにあると思う」などとの前向きなことばに、ホッと胸をなで下ろしました。

 ビルダデは「神は潔白な人を退けない」とヨブに罪を告白するように迫るのですが、あまりにも軽いことばのように私には感じます。「まことに、そのとおりであることを私は知っている」というヨブのことばには、自分の今の苦しみを一般論で片づけないでほしいとの願いがこもっています。
 自分は潔白である、しかし、偉大な神に私は何も言えないし、偉大な神は私のことばになど耳を傾けてくださらないと、ヨブはさらに苦しむのです。たとい神に身の潔白を訴え、神が聞いてくださったとしても、とてもじゃないが偉大な神の前に言い負かされて、結局は罪ある者とされてしまうだろう、とも嘆いているのです。

 確かに「みことばの光」にあるように、「神と人間との隔たりはあまりにも大きい」のです。それだからこそ、大きな大きな隔てをものとせず、神のひとり子がこの世界においでになったのは息も詰まるほどの出来事だったのだということを、そして新しい契約に生かされている者の幸いを、改めて思いました。

 「ですから、信仰によって義と認められた私たちは、私たちの主イエス・キリストによって、神との平和を持っています。」(ローマ5章1節)

 


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