歴代誌第一 26章1−19節
空を見上げると幾筋もの飛行機雲。以前ほどではありませんが、それでもずいぶんと増えてきたと感じます。人の往来が少しずつ活発になってきているのでしょうか。
ここには、ソロモンが建てようとしている神の宮の門衛を、父ダビデが整えたことが記されています。前章には神殿音楽隊、その前には祭司の務めを整えていますので、今で言えば、神殿というハードウェアに必要なソフトウェアを整えているということでしょうか。
大勢の人々がこの神殿を訪れ、自分の罪を告白して神からの赦しを得ようとすることをダビデは思い描いていました。天地の創造主なる神のところに来る民が、その神にふさわしく整然と宮を訪れることができるように、門衛はなくてならない役割です。
「神の宮を守る」ということで、『都上りの歌」の一つを思いました。「主はあなたを守る方。主はあなたの右の手をおおう陰。昼も 日があなたを打つことはなく 夜も 月があなたを打つことはない」と詩篇121篇5−6節で歌われています。変わらずに私たちを守ってくださるお方が臨在を約束された宮を守るというのは、不思議に思います。
しかし門衛は、まどろむことなく、眠ることもなく私たちを守る主のもとに来る人々を、彼らの礼拝を守るために置かれているのです。礼拝を妨げる者の手から、礼拝者を、礼拝を守るための務めです。神への礼拝を妨げるものは何かということにも思いが至ります。