霜後桃源記  

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野菊

2010-10-22 20:15:05 | 思い出
政夫と民子の悲恋を描いた伊藤左千夫の「野菊の墓」に最初に出会ったのは映画かラジオドラマだったと思う。
いずれにせよ小学校の低学年の頃だった。
その後も映画やTVドラマで何度か繰り返し観ているので原作を読んだかどうかも記憶は定かではない。
しかし、この作品から受けた影響は大きいものがあり、子供心に「自分の恋は絶対に悲恋にはしない」という強い「志し」を抱かせた作品となった。

その後、数々の人生の岐路に立った時の判断基準として、子供の頃のこの「志し」が大きな役割を果たしていたことは間違いの無い事実。

読書量が少なかったこともあり「人生に大きな影響を与える本には巡り合わなかった」と思っていたが、今振り返って見ると結果的にこの作品が「自分の人生を変えた一冊」になっていたような気がする。



「野菊の墓」は知っていても畑の土手に群生している花が野菊だと知ったのはつい最近のこと。
バックホーで畦道の撤去作業をしながら土手の薄紫の野菊を見て、懐かしい名作を思い出した。
コメント
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