安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係
数年前にエグネや東の山の杉を伐採した際に、大量の杉の根元を業者が残して行った。
勿体ないので割って薪にしたものが一冬分ぐらい薪小屋に積み重なっている。
杉は真っ直ぐで然も軽く柔らかい材質なので古来建材用として重宝がられて来たが、
薪には不向きで、「放出する熱量が低い」、「燃え尽きるのが早い」等の難点がある。

(軒下に運んだ広葉樹の薪)
それでも、今年は最後まで杉の薪で終始するものと思っていたが、ヘソ大根の干し場
として活用する都合で、一時的に広葉樹の薪を昨日から使い始めた。
案の定、ストーブ内の温度は杉の薪よりも3割増しとなり、また、就寝前に入れた
薪は燃え尽きずに朝まで残っていた。
「南部鉄瓶でお湯を沸かすとお湯がまろやかで美味しくなる」が一般的評価だが、
実際に使ってみて、その美味しさは当初の予想を遥かに上回るもので、白湯で
飲んでも十分に満足できる味となっていた。
それが家族全員の率直な感想でもあった。
我が家の場合は、元々が自家水道(井戸)の水を薪ストーブで沸かすので、「まろやかさ」
は以前からあったが、南部鉄瓶が加わったことで、それが倍増されたようだ。

「沸かしたお湯は全部使い切るかポットに移し替え、後は蓋を外して置けば予熱で綺麗に
乾く。それが、サビ防止の秘訣」と購入時に受けた指導を忠実に守っている。
年末に息子のリクエストで仕方なく再開した「手打ちうどん作り」だったが、家族からも
大好評だったことから、週一で定例化することに決めた。
同じく小麦粉を使ったスイトンも週一に定例化すれば、米食が週五日となり米の消費節減
が図れそうだ。
産直には「安くても売れない小麦粉」と「小麦粉に較べれば高値で売れる米」を並べて
いるが、小麦粉の自家消費を促進すれば、些少でも売上増に繋がるかもしれない。

写真は足踏みを省略し、コブシを使って繰り返し押し潰したうどん生地。
この後、ビニール袋に密封して一時間ほど寝かせてから、麺切機を使って平たく延し、
茹でる直前に切る。
新年が明けてから昨日までは仕事を控え、箱根駅伝を観戦したり本を読んだりしてノンビリと
過ごした。

今日が仕事始めとなり、高森の堤に倒した木を引き上げるつもりだったが、三日間の休養で
サボり癖がついて腰が重くなり、出発するまでに時間がかかってしまった。
結局、三時過ぎのスタートとなり、三本目のやや太めの杉の引き上げに手間取り、挙げ句の
果てに巻き付けたワイヤを留める金具を水の中に落とすヘマを犯してしまい、冷たい水の中
に腕を入れ肘まで濡らして拾おうとしたが、予想以上に深かったため諦めた。

仕方なく留め金具無しで引っかけて引き上げたが、その時点で日没となった。
濡れた手袋を外してからは、素手で作業したため指が痛くなるほど冷たくなり、家に戻って間も
なく「冷たさ」は解消できたが、痛みは二時間近く経過した今も少し残ったままとなっている。
帰省した次男のリクエストで大晦日に「手打ちうどん」を作った。
七つ道具の準備やら「麺切り機」の掃除やらで時間を要してしまったが、出来上がった
「うどん」のシコシコした旨さに家族一同感激してしまい、結果的に三日連続となった。
そして、「食い気」を十分に満たした息子は今夕帰途に就いた。
麺切り機を使った「手打ちうどん」は、母方の祖父がねじり鉢巻きで作るのを見て育った
ことから、結婚して間もなく機械を購入していたが、あまり使っていなかったこともあって
「未だ健在」となっていた。
「手打ちうどん」に感激した息子も「機械を購入したい」とのことだったので、ネットで
検索したら同じメーカーの同機種が半世紀前の倍以上の金額で販売されていた。

(ネットから借用)
これまで自家生産の小麦粉を使った料理はスイトンが定番となっていたが、今年からは
「手打ちうどん」もメニューに加えることにした。