中国の貴州省で、世界最大の電波望遠鏡の建設のため、9000人以上の人々が住む家を追われる。
住民は6ヶ月以内に省内の他の地方に移住する。中国当局によると、これは市民が電波望遠鏡の稼働に干渉しないようにするための措置。BBCが報じた。
プロジェクトに携わる学者グループによれば、新しい望遠鏡を建設する主な目的は、宇宙の知的生命の痕跡を見つけること。望遠鏡の設置は昨年の夏に始まっている。現在世界最大の望遠鏡はプエルトリコにある直径305mのもの。中国の新しい望遠鏡の直径は500mになるという。
@500メートル球面電波望遠鏡は、中国科学院国家天文台により建設が進められている電波望遠鏡で、1994年に計画が提案され、2016年の完成を目指している。この望遠鏡は、中国南西部の貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州平塘県にある自然のくぼ地を利用して作られている。
この望遠鏡は、4,600枚の三角形のパネルを組み合わせ、アレシボ天文台のような固定球面鏡を形成する。望遠鏡直径はアレシボ天文台より大きい500メートルとなる予定だが、球面鏡であるために受信機は500メートルの鏡面全体を一度に見ることはできない。併しながら、それでも有効直径300メートルの電波望遠鏡として機能する。また地面に固定された望遠鏡であるため観測できる範囲には制限があり、天頂から40度の範囲しか観測することができない。観測周波数は0.3-5.1GHzを予定しており、指向精度は4秒角と見込まれている。だからと言って、これでシナが宇宙の知的生命体の痕跡を求めるなんて地球がひっくり返ってもあり得ません。
大宇宙に眠る鉱物資源(M型小惑星)を探索するレーダーとして使うに決まっています。