あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

3度目の四国遍路(前編)・高知その12

2010-06-16 23:34:54 | 3度目の四国遍路
 2010年3月11日(木)
 四国遍路前半第21日 
 =38番金剛福寺=

 5時50分起床、部屋から見える東の海の向こうが赤らむ。6時30分からの朝
食中、おかみさんが若い女性2人を日の出を見に、外に案内したので、つられて
外に出た。

 玄関を出て右手に回ると、海の上に上がったばかりの太陽が輝く。食事の部屋
に戻ったら新宿のKさんから、私の遍路記を欲しいとのことで、帰宅後送ることを
約束した。


 おかみさんから、おむすび、バナナ、せんべいとおつまみ、乳酸飲料、あめ数個、
味付け海苔、ゼリーなど袋にいっぱいのお接待を頂き、7時21分に久百々を後に
する。

 変化に富んだ昨日の天気とはうって変わり、風もなく海も穏やかで寒さも和らぐ。
宿を出て間もなく、国道321号を離れて右手の遍路道を進む。再び国道に戻る
あたりで、民宿いさりびに泊まった佐倉市のMさんが見え隠れし、大岐の浜に下
るところには市川市のHさんも居られて同行する。


 大岐の浜は、砂浜を1㎞以上歩くのだが、波打ち際に近い方が砂が締まってい
て歩きやすい。

 浜の最後の小さい流れは、昨日の雨でかなりの流量があり、岩伝いに渡ったが、
左足が少し水に浸かって濡れた。

 以布利の前後は遍路道を抜け、以布利港の先は、ペットボトルなど漂着物の多
い海岸から暖帯林に上がる。県道27号に入って再び、緩やかな傾斜ではぼ直線
に進む遍路道を抜けた。

 次のへんろ道の入口に、「2.1㎞で1時間、海沿いは30分」と表示されていた
ので、Mさんと海沿いの県道を進むことにする。

 その表示を見ているうちに、初めから県道を進むと決めていたらしいHさんは、
どんどん先行して、少しずつ離れていった。

 窪津漁港にあるカツオ加工工場は、今回も女性10数人が、蒸したカツオの頭
の処理をしていた。

 断って中に入ったら奥の方まで案内され、1日蒸したというメジカを並べた棚の
説明もしてくれて、醤油を用意して味見までさせていただく。おいしいのでMさん
は、それを1㎏(千円)分けたもらった。

 Mさんは、近くの大漁屋という水産物直売所にも寄り、何品か買って、冷凍パッ
クにして発送を依頼する。

 詰めたりするのに時間がかかりそうなので、ここで分かれて先行することにした。
遍路道に上がってふり返ると、窪津漁港の周辺が見下ろせる。


 窪津小付近からは、幅4mくらいの細い県道が続いていたはずだったが、拡幅
されたところが多く、カーブも緩やかに改良されていた。もとのままの急カーブの
ところの、遍路休憩所で小休止させてもらう。


 緩やかな坂を上りきった大谷の、青空市場の置き台に座らせてもらい、昼食と
する。久百々でお接待いただいた、混ぜご飯のおにぎりや、バナナ、乳酸飲料、
ゼリーなどを、ありがたくいただく。


 足摺岬まで2㎞標識の先からは、もとのままの1車線となり、ツバキのトンネル
を抜け、13時26分に38番金剛福寺に着いた。

 若い外人留学生と新宿のKさんが居られたが、ほかの歩き遍路は見えない。納
経所で「歩きですか」と聞かれ、携帯電話用のストラップをお接待いただいた。


 寺を出て、足摺岬展望台に上がって岬を見下ろしてから、先に向かう。交番が
あったので薬局の場所を聞き、すぐ近くの薬局で腰痛用湿布薬を購入したが、ほ
かの薬局で買ったものに比べて割高だった。

 高台に出て紺碧の海を見下ろし、暖かな日和を楽しみながら進む。


 ヘンロ小屋20号足摺で休んでいたら、車で来た男性が立ち寄り、この地臼碆
(うすばえ)は、日本の海岸で黒潮の接岸する唯一の場所であること、下の岩の
海蝕洞門に春秋の彼岸のときには、入り日が差し込む光景が見られる「トオルマ
の夕日」の場所であることなどを話してくれた。これも有難いお接待である。


 松尾郵便局の近くに、国の重要文化財、吉福家住宅の表示があったので立ち
寄り、拝見させてもらう(無料)。

 この場所は、前回までは気づかなかった。

 松尾小の手前では、カツオ節を詰める作業をしている。

 こういうのを見られるのも、土佐ならではのもの。歩き遍路でないと気づかないだ
ろう。

 海を見下ろす絶景の展望台、鵜ノ岬の手前に、今日の宿、民宿青岬への近道の
表示があった。鵜ノ岬の展望も捨てがたいが、今回は近道を進むことにした。

 林間を上がって行くと、民家が2軒あり、その一つの家の奥様から、自宅のハッ
サク2箇をお接待いただく。民宿青岬には、16時10分に着いた。

 3回目の宿泊だが、いつも通り清潔で気持ちよい部屋や風呂。さっそく入浴し、
その間に洗濯機に洗い物を入れる。

 夕食は18時から。とれたてという地元土佐清水のブリや、青岬の名物、イカの
姿焼きなど、盛りだくさんの料理を釜飯とともに、みな美味しくいただいた。

 今日の宿泊者は、甲府から来て遍路ではないが自転車で回っているという若い
男性、39番延光寺から自転車で来たという若い男性遍路、ほかにもう一人だった。

 遍路関係の資料を入れた大封筒が破れたので、おかみさんに使い古しの袋を2
ついただく。丸くなった手帳の鉛筆も、ご主人が削って下さった。おかみさんは、
いろいろな短歌を詠まれるなど、いろいろなことに興味を持っておられるが、今回
は、姓のことをしばらく話し込んだ。

 腰痛は幾分良くなったようで、今日は体の左傾化は無しで歩けた。明日の宿は、
前回同様に叶崎(かなえさき)までと思い、新しい宿に電話したら、電話が転送
されて同じ経営者という竜串(たつくし)の民宿に泊まれば、叶崎まで車で送ると
いうので、その民宿とさやに泊まることにする。

 お陰で明日は、20㎞足らずの行程で済む。

 【コースタイム】久百々7:21ー大岐の浜下り口8:05ー以布利の休憩所9:07~15
 ー県道347号分岐近くの休憩所9:54~10:00ー窪津のカツオ加工工場10:30~40
 ー大漁屋10:45~56ー無料宿泊所11:43~50ー大谷の青空市場(昼食)12:25~
 45ー38番金剛福寺13:26~50ー足摺岬展望台13:55~14:03ーヘンロ小屋20号
 足摺14:49~15:08ー吉福家住宅15:30~36ー民宿青岬16:10

 (天気 晴、距離 25㎞、歩行地 土佐清水市、歩数 40,700、遍路地図
 42-1、42-2図)
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カントリーウオーク若葉(埼玉)

2010-06-15 12:53:04 | カントリーウオーク
 2010年6月13日(日)

 例年より梅雨入りが遅れ、この日の第174回例会は、雨の心配がなさそう。
大阪から帰られたKさんが、まる9年ぶりに参加し、皆さんから大歓迎を受ける。
参加者19人は4組に分かれて、10時12分に出発した。

 ==脚折の社寺を回り鶴ヶ島運動公園へ==

 西口を出て、関間四丁目の住宅地に残る平地林沿いを進む。豊富な緑陰の一
角に、地図上にはない神明神社があった。


 関越自動車道 鶴ヶ島ICの南側をくぐり、流れに沿って少しで、雷電池(かんだち
いけ)公園へ。

 雷電池は、オリンピック開催年に「脚折雨乞(すねおりあまごい)」行事が行われ
ることで知られ、当日は長さ36m、重さ約2トンの大蛇が泳ぎ回るという。

 脚折四丁目交差点で国道407号を横断し、脚折町六丁目の住宅地へ。屋敷の
広い古くからの農家が多く、その一つ、T家には、シダレザクラだろうか、蔵の横に
大きな木が枝を広げ、道路際には、3色のキョウチクトウが並ぶ。


 少し蒸し暑くなったので、すぐ先の善能寺に入って水分補給。広い境内は、よく
手入れされたツツジが咲き、梅、松、モミジなどが鮮やかな彩り。

 鐘楼や石灯ろう、庭石、ハスの浮かぶ池なども、目を和ませてくれる。

 寺の開山は不明だが、慶長元年(1596)に中興開山し、現在の本堂は天保
14年(1843)の建立、明治5年(1872)の学制制定に伴い、鶴ヶ島学校の校
舎としても使用されたという。

 南側に少しで白髭(しらひげ)神社へ。豊富な広葉樹に囲まれた境内。社殿の
背後に、「脚折のケヤキ」と呼ぶ、幹回り7m、樹高17m、樹齢900余年という、
県天然記念物の大ケヤキが立つ。

 幹の下部は、腐食防止工事が施されていた。

 社殿の正面に掲げられた「白髭神社」の文字は、海軍大将 東郷平八郎の筆に
よるものである。

 西側の車道へ出て南へ、才道木交差点の先から、鶴ヶ島中裏手の細道を進む。
リサイクルショップのそばに、「天神下地蔵尊」と呼ぶ小さなお地蔵さんが立つて
いた。

 西側の展望が開け、遠く奥武蔵の山並みが霞み、周辺には花盛りの栗林が多く、
強い匂いが漂う。


 標高40mの三角点付近で、杉並木の続く国道407号・日光街道を横断する。
三角原にある市立図書館前を左折して、畑の中の農道を進む。雑木林の間を抜け、
墓地の横から慈眼寺に入った。

 本堂の右手前に、黒ハイマツの老樹が格好良い枝を見せ、山門のそばには、細
い若葉からそれとは思えぬシダレザクラが立っていた。

 長大な建物のカインズホームの南側から圏央道の東に抜け、昼食地の鶴ヶ島運
動公園へ。

 釣り人がたくさん糸を垂れる池に沿って進み、昼食地の東屋(あずまや)のところ
に12時27分に着いた。

 池の周囲は桜が多く、咲き出したアジサイも並ぶ。園内は背の高い広葉樹に覆
われ、むし暑さを忘れさせてくれる。


 ==小畔川沿いの田園を眺め==


 池を眺める桟橋で記念撮影をして、13時25分に運動公園を出発する。

 公園の南に回り、畑や平地林の縁などを通過する。住宅への通路に、良く刈り込
まれたツツジが並んでいた。


 小畔(こあぜ)川左岸沿いの田園地帯に出た。

 休耕田を利用した、笠幡菖蒲園の花菖蒲は、まだ咲き始め。見ごろはもう少し先
だが、一面の緑の中で花の彩りが目につく。

 近くの田んぼでは、カルガモが泳いでいる。


 川沿いに広がる早苗田を眺め、小畔川左岸堤防を下流に向かう。


 木陰のあるところで小休止すると、川面を撫でる風が心地よい。

 標高31.5mの三角点標識のある車道を横断し、川を離れて田んぼの真ん中を
貫く農道に入る。

 夏祭りが近いのか、関越自動車道の橋の下で、祭り太鼓の練習をするグループが
いる。その北側の橋下を抜け、再び小畔川左岸沿いへ。堤内で大きく育ったクワの
木に、赤い実がいっぱいだが、手の届くところは誰か摘んでいた。


 車の多い車道を横断し、大きな用水池を囲む小畔水鳥の郷公園に入り、桜の木の
下で休憩する。


 少し先で田んぼの間の農道を離れ、老人ホームの前を通過、吉田の白髭神社を経
て萬久院へ入る。

 ここで最後の休憩とミーティングをして、ゴールの東武東上線鶴ヶ島駅には、15時
50分に着いた。

(天気 曇一時晴、参加 19人、距離 13㎞、地図(1/2.5万) 川越北部、歩行地
 坂戸市、鶴ヶ島市、川越市、歩数 23,600)
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関東百駅巡礼歩行・小田急線 東海大学前駅(神奈川)

2010-06-14 17:18:25 | 関東百駅巡礼歩行
 2010年6月12日(土)

 「やまさん」こと、山浦正昭さんが続けている「関東百駅巡礼歩行」、その第66
番目になる、小田急電鉄 小田原線の東海大学前駅に参加した。

 参加者5人は、駅構内で記念撮影をして、11時6分に出発する。


 駅前の通りを東に向かい、大根川の左岸堤防へ。すぐ先で県道613号を横断、
右岸堤防に回る。対岸には、アジサイが植えられていて、花が咲き始めていた。

 400mほどで堤防を離れ、南側の真田の台地に上がる。昔ながらのカーブの続く
道だが、少し先から道路は拡幅されていた。その先も、道路工事中のところが多い。

 南北に走る新しい道路を横断して寺尾の天徳寺へ。山門をくぐると、屋根の両端
に鴟尾(しび)の上がった唐招提寺を思わせる本堂があるが、改築工事中。

 境内には、明治5年(1872)に開設したという「真田学校跡の碑」が立っていた。

 近くの民家の庭に、色鮮やかなガクアジサイが咲く。


 その先には、長屋門に「湘南図書公園」と学習塾の標識のある、緑豊富な個人
のお宅があるが、庭は少し荒れていた。 

 真田神社に入ると、真ん中を落雷でえぐられた太いケヤキの老木があり、両側に
残った幹が上でくっつき、珍しい姿を見せる。


 神社の社殿前で、昼食にした。


 西側の車道を北久保から北金目へ進み、地図上に記されていた池を探す。池の形
は残っていたが水は無く、草が伸びていた。


 集落の南に早苗田の田んぼが広がり、その向こうに大山(おおやま)(1252m)
が姿を見せている。



 県道612号を横断し、南金目の法傳寺へ。恵比寿・大黒様がにこやかに笑う新し
い石彫があり、門前には、珍しい斑入り(ふいり)の葉のアジサイが咲いていた。


 県道62号を横断して金目小の横を抜け、金目川左岸に面した、金目(かねめ)観
音とも呼ぶ板東三十三観音第7番札所の光明寺(こうみょうじ)に入る。

 仁王門には幾つものわらじが、正面の本堂には大きな提灯(ちようちん)や千羽鶴
が下がる。境内にはほかに、歓喜堂、文殊・普賢堂、阿弥陀堂、鐘楼などがあり、
仁王門のそばにある水琴窟(すいきんくつ)からは、澄んだ水音を聞くことが出来る。

 本堂や、本堂に祭られた三十三躯の観音立像、銅鐘、仁王像は県の重文、厨子は
国の重文だという。


 金目川の観音橋を渡り、根下集落の東方から南側の台地に上がると、一帯は畑
で、360度の展望が広がる。

 北から西方に、東海大学駅周辺の家並みや東海大学の建物、その向こうに大山
から丹沢山塊など、気持ちよい眺め。今日一番のビューポイントだった。

 台地のピークには、標高58.2mの四等三角点があり、その先の道路際には、
「富士景観7 団子嶺 エコミユージアム金目まるごと博物館」の立て札があり、
今日は見えないが、富士山の好展望台でもあるようだ。

 西側の根下集落に下り、寂静寺に寄る。墓地の片隅に、「金目の鍼医(はりい)
さん・秋山博」の説明板があり、「金目の旅館は秋山氏のために生活しているくら
い」と記され、この地に相当の名医がいたようだ。

 金目川沿いに戻り、観音橋の上流にかかる木造の手すりの、自転車と歩行者の
専用道を渡る。


 午前中に通過した北金目の田んぼの近くに、花菖蒲が咲いていた。


 日陰はさわやかだが、午後の強い日差しで気温は上がる。大久保集落の北端の、
ケヤキなどの緑陰豊富な北金目神社に行き、木陰で小休止する。


 幾つもの校舎が見える東海大学の北を回り、谷津の新興住宅地を抜け、出発した
東海大学前駅に15時24分に戻った。

(天気 晴、距離 10㎞、地図(1/2.5万) 伊勢原、歩行地 秦野市、平塚市、
 歩数 1,7900) 
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3度目の四国遍路(前編)・高知その11

2010-06-11 21:50:17 | 3度目の四国遍路
 2010年3月10日(水)
 四国遍路前半第20日 
 =四万十川と下ノ加江川を越える=

 5時50分起床、6時25分に朝食、コーヒー付きで、遍路宿では初めての納豆
もあった。今日は腰痛対策として、歩行距離の短縮を図るために土佐くろしお
鉄道を利用することにして、7時22分に民宿日の出を出る。

 坂道を少し下って戻り、海の王迎(うみのおうむかい)駅発7時38分発の宿毛
(すくも)行きに乗る。


 2両編成の車内は、ほとんど通学の高校生。4つ目の古津賀(こつか)駅で下
車する。


 宿を出たときは晴れていたのに、にわか雨模様となり、ポンチョを着用して駅を
出る。川沿いを少し進んだが、本降りになったので、近くの神社の木陰でスパッ
ツと雨用ズボンも着ける。


 四万十川と後川合流点↑に出て、四万十川左岸沿いの県道20号へ。四万十
大橋のたもとのスリーエフで昼食を購入する。前回弁当を買った、そばの地産品
直売所は水曜の休業日だった。

 四万十大橋は北西の風が強く、菅笠を抑えながら渡る。


 渡りきったところで、千葉県の男女2人に追いつき、以後同道する。

 四万十川右岸沿いに進み、川を離れてすぐの、うどん屋、田子作に入り、この
春の採り始めという青さのりの入ったうどんを注文する。

 麺は注文後ゆでるので結構待ったが、磯の香たっぷりで美味しかった。

 待っている間に、お二人と住所と氏名を交換、男性は佐倉市のMさん、女性は
市川のHさんと分かる。




 京都をまねたという大文字山を右に見送り、国道321号を山間に上がって行
くと、今度はにわか雪模様となり、時々雪が風に舞って落ちてくる。

 手が冷たいので、久しぶりに軍手を着用した。


 全長1,620mある新伊豆田トンネルを抜け、四万十市から土佐清水市に入る。


 すぐ先の「ドライブイン水車」の横の店に、二人は入って昼食代わりに太鼓焼
を注文、寒かろうと私も招き入れてくれたので、中で一緒に昼食をさせてもらい、
お茶もいただいた。


 水量豊富な下ノ加江川沿いに、下流に向かう。下ノ加江集落の入口で、昨日も
会った男性遍路に合流する。彼は、M電機に勤め伊丹市の在住、埼玉県内の全
市町村にも、行政無線の仕事で回ったという。

 下ノ加江川の河口の大橋では、風がいっそう強まり、体ごと吹き飛ばされそう。


 下ノ加江湾を見下ろす景勝地に上がり、海を見ながら進む。




 千葉のお二人は、手前の民宿いさりび泊まりで分かれ、私は15時ちょうどに
久百々(くもも)に着く。

 先着1人、後から女性2人と男性1人、さらに1人着いた。風が冷たく、真冬の
寒さは久しぶり。今日の行程は、腰痛もなんとか出ずに済んだギリギリの21㎞、
明日の様子で今後の日々の距離を再考しようと思う。

 夕食は18時から。6人の歩き遍路とおかみさんとで、和やかに話ながらいた
だく。

 食後は、おかみさんが宿泊者などからもらったという、たくさんの折り紙やアク
セサリー、袋物などの中から、各々が選んで何個ずつかいただいた。

 食事をして部屋には、宿泊した遍路の方などから贈られた四国遍路記が、たく
さん並んでいる。その中には、私が前回まとめた手製の「四国遍路ふた旅」もあ
った。


【コースタイム】民宿日の出7:22ー海の王迎駅7:33~7:38=古津賀駅7:54~8:00
 ー四万十大橋東のスリーエフ9:03~20ーうどん屋田子作10:15~55ー新伊豆田
 トンネル入口11:50ードライブイン水車横の店(昼食)12:10~13:08ー下ノ加江
 河口大橋東詰14:20ー久百々15:00
 
(天気 晴にわか雨一時雪、距離 21㎞、歩行地 黒潮町、四万十市、土佐清水
 市、歩数 36,000、遍路地図 40-1、42-1図)

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3度目の四国遍路(前編)・高知その10

2010-06-10 23:10:03 | 3度目の四国遍路
 2010年3月9日(火)
 四国遍路前半第19日
 =窪川から鹿島が浦を抜ける=

 5時50分に起床し、6時30分に朝食をする。今日も雨なので、雨仕度をして
7時15分にまるか旅館を出る。奈良のご夫妻は、昨日歩いているという市野瀬
遍路道入口までタクシーで先行する。

 宿に近い37番岩本寺から、足摺岬にある次の38番金剛福寺まで、80.7㎞
あり、途中で2泊しないと到達できない。

 国道56号沿いに南へ5㎞、四国電力資材置場のところから市野瀬遍路道へ。
入口横の吉田家に、新しい弘法大師像が並ぶ。


 遍路道には水溜まりもあり、よけながら進んだ。国道に下ってトンネルの上を
通過し、西屋自動車のところに下る。そばのバス停で雨を避けて休憩する。


 再び国道56号に入り、自動車に水をかけらぬよう避けながら進む。休業中の
佐賀温泉のそばにあった、ヘンロ小屋13号佐賀で2度目の休憩。

 休んでいた工事関係者の話では、佐賀温泉の改築は8月に終わる予定で、
ヘンロ小屋のそばには足湯も出来るとか。現在は基礎工事の最中だった。

 荷稲(かいな)で、伊予木川の対岸に車道があったことを思い出し、5万分の1
地形図で確かめ、その道に回る。

 国道は車がわずらわしいが、こちらはその先約5㎞の区間で、会った車は1台
だけ。伊予木川は、雨で濁っていた。


 土佐くろしお鉄道の伊予喜駅で休憩していたら、小降りとなり、間もなく雨が上
がった。 伊予喜駅からの眺め↓。


 伊予喜からは、国道に分かれて熊井トンネルを抜ける旧道の遍路道へ。

 この道も静かなたたずまいの、お勧めの道だ。


 トンネルの先で、土佐くろしお鉄道の線路を横切る。


 国道に戻り、遍路地図であてにしていた土佐佐賀駅手前の、コンビニ、スリー
エフは、無くなっていた。

 どこかで昼食をせねばと考えながら、海を見下ろす鹿島が浦の景勝地に上が
って行くと、1人の遍路に抜かれ、以前同泊した男性遍路も、近くの宿から出た
ばかりと追いつく。午前中は、宿で雨宿りしていたという。


 少し同道したが、庄寿庵といううどん店があったので分かれて入り、遅い昼食
をした。



 佐賀公園から白浜海岸へと景勝地が続くが、また右腰痛が出て体が左傾化
してくる。



 雨は上がったが海は波が高く、次々と白波が押し寄せてくる。
 

 国道56号が90度右折する灘付近から先は、さらに痛みが激しくなり、500m
くらい歩いては休憩を繰り返す。

 伊田まで進むと、水の入った田んぼが現れた。


 土佐くろしお鉄道で2駅先まで乗ろうと思い、有井川駅に上がったが、7分前
に出た後でガックリ。あと3㎞頑張らなければならない。

 17時25分に、ようやく民宿日の出に着いた。時間的にはそう遅くはないの
だが、民宿から携帯電話に3回も電話が入っおり、部屋に入ってから気づく。

 明るくて清潔なことは3度目の今回も変わらず、お気に入りの宿。洗濯機に
投入してから入浴。夕食は18時過ぎから、盛りだくさんの海の幸をごちそうに
なる。ほかに素泊まりの客が一人だけ。部屋も明るくて広いのがよい。

【コースタイム】まるか旅館7:15ー四国電力資材置場8:26ー西尾自動車そばの
 バス停9:05~15ーヘンロ小屋13号佐賀10:03~15ー荷稲の旧道入口10:33
 ー伊予喜駅11:53~12:03ー土佐佐賀駅12:53ーうどん庄寿庵(昼食)13:28~
 14:02ー幡東消防署先の東屋14:45~53ー井の岬トンネル手前15:36~41ー
 有井川駅16:21~30ー民宿日の出17:25

(天気 雨後曇、距離 31㎞、歩行地 四万十町、黒潮町、歩数 55,000、
 遍路地図 38-2、38-3、40-1図)

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3度目の四国遍路(前編)・高知その9

2010-06-09 22:11:01 | 3度目の四国遍路
 2010年3月8日(月)
 四国遍路前半第18日 
 =37番岩本寺=

 5時15分に起床、6時に朝食をして、6時44分に民宿あわを出る。おかみさん
から朝食時に、ポンカン2つお接待いただいた。

 JR土讃線沿いに焼坂峠に向かったが、砂防ダムの工事中で、南側の林道に
大きく迂回する。

 しかし緩やかな上り道で、時間的には本来のへんろ道とほとんど変わりない。

 同宿だった千葉県の男女2人と一緒に進み、上り道の途中から私だけ先行した。
上り道の途中からの、安和の海と家並み。


 峠からの下りは、道も広く傾斜も緩やか。途中で、四国横断自動車道の工事
か所横を通過する。


 土讃線沿いに出て、墓地でひと休みした後、国道56号に入る。

 JR土佐久礼(とさくれ)駅の手前で、初めてのそえみみずへんろ道へ。久礼
川の支流を少し入ると、川沿いに遍路休憩所があった。


 地図をよく確かめずに川沿いに進んだが、国道から直進した方が近く、後から
の千葉の2人や若い大柄の男性、外人男性など、皆さんは、そのコースを進んだ
ので、私が最後尾になった。


 山道への手前に、「ヘンロ小屋31号そえみみず・酔芙蓉」が出来ていた。


 山道に上がって少しで、工事中の四国横断道の橋げた下に下ったと思ったら、
直登の急階段が500段近く続いている。

 ひとあえぎして上ったが、「そえみみず」の名のように、もっとジグザクに上がれ
る緩やかな傾斜にして欲しかった。

 高速道路づくり優先で、歩き遍路のことを考えないこのような階段の設計には、
一緒に上がった千葉県のお二人も、嘆いていた。

 もとの遍路道に入ると、緩やかな傾斜の道が林間に続いている。


 標高409mの峠と思われるところには、なぜか遍路札が幾つも下がり、建物
跡のような広場があった。


 峠からの下りも、緩やかで気持ちよい遍路道。途中、木々の切れ間から、海が
望まれた。


 県道41号に出てすぐに、国道56号の七子峠に着く。峠のドライブイン、七子
茶屋で千葉のお二人と昼食にした。


 標高287mの七子峠からは、大坂谷川沿いにかかる工事中の四国横断自動
車道などが見下ろせる。



 峠からの下りは、国道56号の東側山すそを回る遍路道に入り、田んぼと山林
の間を2㎞余り進んで国道に戻る。


 今日は2つの峠越えをしたが、やはり腰によくなかったようで、右腰をかばって
か、意識しないのだが自然に体が左傾しながら歩くようになった。

 樹齢300年という「お雪椿」のそばに、遍路休憩所があった。


 六反地(ろくたんじ)駅近くのコンビニ・スリーエフで小休止する。買い物をした
ら、ペットボトルのお茶をお接待いただいた。

 仁井田郵便局で資金補充している間に、千葉のお二人は先行する。その後か
ら、体の左傾化がさらに大きくなり、足どりも遅れ気味となる。

 それでも16時前に、まるか旅館に着き、ザックを預けて37番岩本寺に参拝に
向かう。

 今日は、前2回泊まった岩本寺宿坊に宿泊したかったのだが、90人の大団体
が入っていると断られた。岩本寺に着いたら、バスで回るその90人の団体遍路
グループが参拝を終えたところだった。


 境内には、先着の千葉のお二人、大学4年という背の高い青年、何度か会った
外人の若い男性なども参拝を終えたところ。

 途中同行した千葉県佐倉市の男性から、ご自身も腰痛で苦しんだときの経験
をもとに、腰痛を無くすためには、帰ったらストレッチ体操をして、体の柔軟性を高
めるようにと勧められた。

 17時前に宿に戻って入浴し、夕食は18時から食堂で。別の千葉のご夫妻は
3泊4日の区切り遍路で、明日は帰るとのこと。もう1組のペアは、奈良大師講
を受講後、区切り打ちを始め、やはり3泊4日ぐらいずつ回っておられるとのこと。

 大師講のYさんやMさん(ともに大和郡山市)のことはよくご存じだった。もう一
人、遍路が宿泊しているようだが、夕食は後だった。ほかに、遍路ではない女性
客も1人泊まっていた。

【コースタイム】民宿あわ6:44ー焼坂峠7:48ー国道手前の墓地8:38~50ー久礼川
 支流の休み所9:19ー標高40m点9:36~44ー標高305m点10:55~11:05ー県道
 41号へ11:53ー七子茶屋(昼食)11:58~12:30ー標高250m点(国道56号へ)
 13:12ー六反地のスリーエフ14:07~24ー仁井田局14:51~54ーまるか旅館
 15:59ー37番岩本寺16:08~35ーまるか旅館16:46

(天気 曇、距離 31㎞、歩行地 須崎市、中土佐町、四万十町、歩数 
 50,800、遍路地図 38-1、38-2図)

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3度目の四国遍路(前編)・高知その8

2010-06-08 20:17:33 | 3度目の四国遍路
 3月7日(日) 四国遍路前半第17日 
 =宇和の内湾から須崎へ=

 5時50分に起床し、6時半に朝食をする。今日も雨なので雨具をつけて、7時
13分に三陽荘を出る。宿の前には、阪急交通社の遍路ツアーのバスも並んで
いた。


 雨はしばらくは小ぶりだったが、間もなく止んだ。宇佐大橋を渡って県道23号
に入ると、先行する歩き遍路が一人見える。あとで女性だと分かった。


 宇佐市の外れに、ブロック造りの遍路休憩所がある。中には、畳が2畳分敷い
てあり、宿泊もできるようになっていた。


 浦ノ内湾北岸沿いに幾つもの入江を回り、波静かな湾を眺めながら進む。


 浦ノ内小の先に、遍路休憩所があったので休み、雨も上がったのでポンチョを
脱ぐ。休憩所の屋根は、廃船の小舟を利用したユニークなものだった。


 300mくらいの浦ノ内トンネルには歩道が無いので、ミニLEDライトを点灯して
通過した。しかし、車はめったに通らない。


 ポンカン畑が多く、「ポンカンの里 立目(たちめ)」の看板のある立目集落に、
ポンカン無人販売所があり、「お遍路さんどうぞ」と書いてあったので、一ついた
だいた。

 
 浦ノ内中の近くまで行くと再び雨となり、ポンチョを着用する。


 少し行き戻りして仏坂分岐のところのYショップで弁当を購入、横浪スカイライン
からの道と合流し、緩やかな上り坂が続く。全長350mくらいのトンネルにも歩
道が無いので、ミニライトを点灯する。

 トンネルの先からは、下りとなって仲岡川沿いに進む。ヘンロ小屋17号須崎で
昼食をはじめたら、ご夫婦の歩き遍路と、男性2人(1人は外国人)と女性1人の
グループが相次いで来た。




 狭い小屋がいっぱいになったので、食事を終えてすぐに先発した。


 間もなく、住友大阪セメントの工場横を通過し、須崎港の北端に出る。


 国道56号バイパスやJR土讃線を越え、国道56号へ。須崎市役所前を通過し、
ドラッグストアで腰痛用の湿布薬を追加購入した。

 国道から少し迂回して、別格霊場5番の大善寺に参拝する。

 大師堂は下にあり、本堂と納経所は急石段を上がる。上からは、須崎港や町
並みの展望がよい。


 JR土讃線の土佐新庄駅前を通過し、道の駅の先で国道56号に戻る。国道に
は、角谷トンネル(420m)、久保宇津トンネル(130m)、宇和トンネル(450m)
の3つのトンネルがあるが、いずれも歩道が無いのでミニライトをつけて通過する。



 今日の宿は民宿あわ、15時28分に入った。若い男性遍路1人が先着、すぐ
後から一部列車も利用したという茨城県の関さん、その後に、ヘンロ小屋須崎
で会った男性と女性も着いた。

 すぐ風呂に入り、洗濯機と乾燥機を使わせてもらう。夕食は18時から。5人の
歩き遍路が話しをしながらいただく。部屋の暖房は、コイン式だった。

【コースタイム】三陽荘7:13ー高知県水産試験場8:02ー福浦簡易郵便局8:40ー
 浦ノ内小先の遍路休憩所9:13~25ー浦ノ内中10:20ーYショップ10:34~45ー
 横浪スカイライン合流点11:17ーヘンロ小屋17号須崎(昼食)11:53~12:25ー
 大峰橋13:05ー別格5番大善寺13:57~14:24ー道の駅かわうその里すさき
 14:37ー民宿あわ15:28

 (天気 雨一時曇、距離 29㎞、歩行地 土佐市、須崎市、歩数 46,200、
  遍路地図 36-1、36-2、38-1図)
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3度目の四国遍路(前編)・高知その7

2010-06-07 17:42:21 | 3度目の四国遍路
 3月6日(土) 四国遍路前半第16日 
 =34番種間寺~36番青龍寺=

 5時15分起床、6時朝食、小雨模様なので雨具を着け、おかみさんと若おかみ
に見送られて高知屋を出発した。後発の大阪の12人のグループが、間もなく追
いつく。

 聞くと、3~4日ずつの区切り打ちを続けており、今回は37番岩本寺までとか。
伴走のマイクロバスがあり、荷物は預けて軽装で歩けるし、不調の人は乗ること
もできるのがうらやましい。

 34番種間寺(たねまじ)の近くまで進むと、雨は本降りとなったが、参拝を終え
たころには雨脚は弱まる。


 大阪の一行は参拝が長いので先発し、以後は追いつかれることはなく、伴走車
には何度か抜かれたり途中で会ったりした。



 長い仁淀川大橋を渡って、土佐市の市街地を西に向かう。


 町並みの西端付近からは広い道路を北進し、高知自動車道下を抜ける。


 文旦畑の間をひと上りして、35番清滝寺へ。

 ほぼ雨も上がって参拝も容易になる。境内の何種類かの桜が見ごろで、トサミ
ズキやマンサクも咲いている。


 寺を出ようとしたら、境内でミカンや文旦を販売していた親父さんから、ミカン2
つをお接待いただいた。

 下って行くうちに天気も回復してきた。高知自動車道の南にあったセルフうどん
店で、大阪の皆さんが食事を終えて、清滝寺に向かうところ。


 入れ違いに入って私も昼食をする。中では、女性4~5人の歩き遍路も食べて
いた。

 土佐市の市街地を南に抜けるあたりで、うどん店にいた女性グループが追い抜
いて行く。中に、外人の若い男性も一緒になっていた。グループの一人に聞くと、
やはり大阪の人で、2~3日の区切り打ちだという。


 波介川左岸は、ナノハナが花盛り。県道39号には右側に歩道が付いていた。

 ミニ水車の回る塚地峠入口の休憩所で休憩する。大阪のマイクロバスが待機し、
5人グループも休んでいた。

 5人は峠越えに向かったが、私は腰痛が心配なので、今回も塚地トンネルを抜
けることにする。

 全長837.5mの塚地トンネルは、右側にガードレール付きの歩道があり安全
だ。トンネルを抜けると海が見えてきた。


 宇佐漁港沿いに出て、宇佐大橋を渡る。手すりが高さ1mくらいなので、いつも
ながら海に落ちる人がいないか心配になる。


 今日の宿、三陽荘には15時8分に着いた。ザックを置いて雨具を干し、頭陀袋
(ずだぶくろ)だけで36番青龍寺(しょうりゅうじ)に向かう。


 ベッコウトンボの生息地だという蟹ヶ池↑のそばを回り、四国霊場88か所の小
さい石仏が並ぶ道を進む。


 山門からは急階段をひと上りして参拝する。


 三陽荘に戻り、洗濯機を回している間に大浴場で汗を流す。大浴場は温泉で、
やや高温である。露天風呂もあった。

 夕食は18時から大食堂で。阪急交通社の遍路大団体が入っていてにぎやか。
一人歩きの遍路は4人、右隣は県内春日部市の人で、私が育った小川町に隣接
の東秩父村出身とか。

 電車やバスも利用して松山まで行き、「坂上の雲」ゆかりの松山東中での展示
を、知人と見るという。左隣は、途中で何度も会った茨城県の関さん、明日の宿も
私と同じとのことだった。

【コースタイム】高知屋6:42ー34番種間寺8:01~26ー仁淀川大橋西詰9:25ー高知
 自動車道下10:27ー35番清滝寺10:47~11:21ー高知自動車道南のセルフうどん
 (昼食)11:41~12:10ー波介川13:06ー塚地休憩所13:34~50ー宇佐大橋手前の
 信号14:37ー三陽荘15:08~19ー36番青龍寺15:35~55ー三陽荘16:10

 (天気 雨後晴、距離 31㎞、歩行地 高知市、土佐市、歩数 52,200、
  遍路地図 35-1、35-2、36-1図)
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3度目の四国遍路(前編)・高知その6

2010-06-06 19:40:49 | 3度目の四国遍路
 2010年3月5日(金) 四国遍路前半第15日 
 =32番禅寺~33番雪蹊寺=

 6時30分起床、6時55分に1階ロビーで、おむすび弁当2つとみそ汁で朝食を
済ませる。今日は短距離なのでゆっくりして、7時55分にホテル土佐路たかすを
出発した。


 雨が上がって快晴となり温かく、高知市の予想最高気温は20度とのこと。南に
向かう道は幅広く、歩道も2車線くらいある。下山川を渡り、南側山すその遍路道
に入る。

 県道247号に出て南へ。「国史跡 武市半平太(たけちはんぺいた)旧宅と墓」
の表示があったので立ち寄る。

 今年のNHK大河ドラマ「龍馬伝」に登場している土佐勤王党党主で、慶應元年
(1865)に自刃を命じられ、37歳で世を去った人物である。

 旧宅には、別姓の人が住んでいた。そばにある資料館と瑞山神社にも回る。初
回にも記念館には立ち寄ったが、当時より案内標識などが整備されていた。


 ところで、その時には気づかなかったが、改めていま墓の写真を見ると、「武市
半平太之墓」ではなく「武市半太之墓」になっている。どうしてだろうか。

 県道に戻ると先行の男性遍路が見え、間もなくの県道を外れるところで追いつく。
27番神峰寺の途中で会った千葉県取手市の人。昨夜は、私と同じホテル土佐路
たかすに泊まったとのこと。


 石土池の横を回り、32番禅師峰寺(ぜんじぶじ)まで一緒に行く。


 禅師峰寺には女性の歩き遍路も居り、12時10分発の種崎渡船に乗るという。
下り道を聞かれたので地図を見て答えたが、自分も下ってみたら駐車場から左手
に向かっていて、どうも違うようだ。すでに女性の姿は見えず、気づいて戻ってくれ
ていればよいがと思い、渡船に間に合うように祈る。

 納経所にはお茶の飲めるサーバーがあり、傍らにあったせんべいとともにいた
だく。納経所前からは、これから向かう浦戸大橋や、桂浜方面の展望がよい。


 上ってきた道を下り、県道14号に並行する山側の旧道を進む。日差しが強まり
暑さを感じる。道路幅は4m前後なのに車がかなり通り、注意して進む。でも、トン
ネルをくぐった先では交通量が減った。


 三里中のそばの、聖天神社には大クスが立つていた。すぐ先の三里小横からは
側道が側溝上となり、歩きにくい。ジンチョウゲがもう満開になっていた。

 三里の町並みに入り、サンシャイン三里というスーパーで弁当を買う。造船所の
横を通過し、左手の県道14号に回ると交通量が多い。

 細い歩道を長く高い浦戸大橋に向かって上がる。ちょうど12時10分発の種崎
渡船のフェリーが見えた。



 浦戸湾や浦戸漁港↑などを見下ろし、橋の南端で県道を離れ、東側の桂浜公
園の遊歩道を上がる。ツバキや松の多い林間に東屋があったので、昼食とする。


 
 桂浜から西に伸びる海岸を見下ろし、さらに遊歩道を進むと、大きく独特の建
物があった。坂本龍馬記念館である。入館して40分ほど観覧した。



 さらに遊歩道を東に進んで坂本龍馬像のところまで行き、桂浜を眺める。


 車道を南に回り、浦戸大橋の下をくぐり、浦戸漁港沿いに浦戸の家並みの間
を進む。


 造船所を過ぎて、新川川沿いとなり、若い男性遍路が自転車を押して同道す
る地元の方と一緒に追いつき、雪蹊寺(せつけいじ)入口まで同行する。


 33番雪蹊寺境内には、ポンカンやショウガなどを売る露店が出ていた。

 寺の前の黒塗りの新しい建物が今日の宿、15時25分に着いた。初回に続き
2度目だが、建物は一新されていた。高知市の今日の最高気温は、21.5度だ
ったとのこと。

 夕食は1階の明るい大部屋で、神戸からの男性4名、大阪の男性4名と女性8
名のグループと一緒に、にぎやかにいただく。

 カツオのたたきが盛りだくさんで、おいしかった。洗濯物はおかみさんのお接待
で、洗って乾燥後、きちんと折りたたんで下さった。

【コースタイム】ホテル土佐路たかす7:55ー下田川の橋8:27ー武市半平太旧宅
 8:47~9:05ー32番禅師峰寺9:45~10:17ー大平山トンネル下11:06ーサンシ
 ャイン三里11:33~46ー浦戸大橋南詰め12:24ー桂浜公園の東屋(昼食)12:32
 ~13:05ー坂本龍馬記念館13:12~54ー坂本龍馬像14:08ー33番雪蹊寺15:07
 ~25ー高知屋15:25

 (天気 快晴後晴、距離 17㎞、歩行地 高知市、歩数 31,900、遍路地図
  34-1、35-1図)
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3度目の四国遍路(前編)・高知その5

2010-06-05 21:21:07 | 3度目の四国遍路
 3月4日(木) 四国遍路前半第14日 
 =29番国分寺~31番竹林寺=

 6時15分起床、7時に朝食、腰の違和感はあるがなんとか歩けそう。7時55分
に南国ビジネスホテルを出た。外は濡れているので雨具を着けて出たが、まだ降
ってはいない。国道195号は車が多いので、北側の小さい流れに沿った旧道へ。

 すぐ先で奥さんから「チョット待って」と言われ、ヨーグルト2つをお接待いただいた。


 車のほとんど通らぬ道を北北東に向かい、国分川の手前で遍路道に入る。国分
橋を渡って左折すれば、29番国分寺である。

 本堂のこけらぶきの屋根はかなり傷んでいて、寄進者募集中の張り紙がある。
納経所に湯、茶、水のサーバーがあったので、冷水をいただいた。


 田園地帯を西に進んで高知大医学部前を通過し、蒲原のヘンロ小屋5号で休憩
する。

 今日は手が冷たく、手袋が欲しいくらいの寒さで、吐く息も白い。

 県道384号に出て、逢坂峠を越える。間もなく、高知市街の向こうに、竹林寺
のある五台山が見えてきた。


 近くの一宮墓地公園から下って、一宮の家並みへ。善楽寺へは直進のはずが、
県道364号を南西に回り、土佐一宮神社の鳥居の前に出た。長い境内を進み、
まず神社に参拝する。社殿横のヒカンザクラが見ごろだった。


 一宮神社の鐘楼。


 隣接の30番善楽寺で参拝しているうちに雨模様となった。


 南側のスーパーマルナカで弁当を仕入れ、JR土讃線土佐一宮駅で食べようと
寄ったが、小さな駅舎でベンチはない。


 踏切を越えて南側にあった、無人の作業小屋のひさしを借りて昼食をした。


 国分川と舟入川の橋を渡り、土佐電鉄後免線を横切る。


 食堂などが並び、車の交通量の多い国道32号に出て東へ少し、13時53分に、
ホテル土佐路たかすに入った。

 部屋に入りひと休みして思案し、雨だが明日の行程を減らすため、31番竹林寺
へ往復することにする。

 雨は本降りとなり、国道のすぐ先にある書店の先から、田んぼの中の道を南に
進み、竹林寺のある五台山下の通りに出る。

 土居酒店の横からへんろ道へ。つぼみのふくらんだモモ畑や、墓地の横を過ぎ、
少しずつ高度を上げて牧野植物園に入る。


 園内のピンクの濃い桜やナノハナ、アセビ、トサミズキなどが花を見せている。
植物園の南門を出ると31番竹林寺の山門下になる。

 標高120mの五台山上はガスがかかり、竹林寺の五重塔も霞んでいる。


 ここの本堂も、屋根の痛みがひどく、はやり寄進者募集中だった。


 帰りも往路を戻ることにしたが、石段が多いので折り畳み杖を使って慎重に下
り、2時間足らずでホテルに戻った。

 洗濯をした後の18時ころ出て、すぐ前にあった釜焚きご飯の店、たかす食堂で
夕食をした。


【コースタイム】南国ビジネスホテル7:55ー29番国分寺8:49~9:15ー小山橋10:05
 ーヘンロ小屋5号蒲原10:25~40ー土佐一宮神社11:16~30ー30番善楽寺
 11:30~50ー国道195号交差点南(昼食)12:41~13:00ーホテル土佐路たかす
 13:53~14:30ー31番竹林寺15:14~40ーホテル土佐路たかす16:25

(天気 曇後雨、距離 20㎞、歩行地 南国市、高知市、歩数 36,600、
 遍路地図 32-1、34-1図)
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