魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

最悪想定

2021年08月14日 | 日記・エッセイ・コラム

コロナ過去最高!・・・何を騒いでいるんだろう?
こんなことは、初めから分かっていたことで、そんな分かり切ったことも想定せずに、場当たりを続けて、すべての対策が無意味になった。日本の最大の弱点は「完璧主義」だ。
何があっても、「あってはならないこと」と言うばかりで、責任者に詰め腹を切らせたり、場当たりを繰り返す。

新しい問題に遭遇したら、先ず、最悪の事態を想定し、それを前提に構える。つまり、始めからゴールを見据え、多少の漏れは覚悟して、大きな破綻を防ぐのが未知との戦いだ。
ところが日本の場合、ことに近年は、すべてが精密図面でなければ許されない。
美しいガラス細工に次々とガムテープを貼って、結局、終いには投げ捨ててしまう。
今回のコロナ対応がまさにそれだ。

未知との戦いは、ラフスケッチの覚え書きだけで良い。出来ればそれも要らないぐらいだ。細かな策に囚われると、臨機応変の果断とひらめきを失う。最終的にどこに向かうのかの大目的を周知してさえいれば、一人一人はバカではない。集団の愚行はリーダーの愚鈍によって起こる。非常事態こそリーダーの資質、大局観や創造力が問われる。
現在のグダグダの方針を立てたのは、国民にいい顔をしたい一心の安倍政権であり、最悪の事態を提示し、非難を覚悟して実行することが無かったために、こう薬の重ね張りになった。
菅政権で自宅療養を打ち出したのも、状況対処だが、もし、コロナ当初から、五類、あるいは五類相当にして、重症化対策に全力を注いでいれば、今のような混乱は無かった。
最悪事態とは、全国蔓延の状況だが、これを、「あってはならないこと」として出発したために、むしろ破綻が迫っている。対策が状況の後追いばかりしているからだ。

蔓延防止にばかり気をとられて、二年もの歳月を無駄にし、自宅療養のケア、搬送体制、病床と人員の確保を、今頃騒いでいる。
入試、就職、資格・・・あらゆることを、入り口だけにこだわる、日本の体質がここでも出ているが、入ってしまえば何でもOKの生命力があるから、大丈夫なのかも知れない。
イヤヨイヤヨも好きのうち・・・???


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