「H3失敗」で、星の配置が悪いと言ったが、星が故障を引き起こすのではない。
事件や事故は、みな人間が引き起こす。日航機の「逆噴射」事故で、このことに気づかされた。
今回の失敗も、先の補助エンジンに点火しなかった段階で、新しい仕組みや部品を取り入れたら、執拗な点検があるはずだが、果たしてどうだったのだろう。
専門家は、信頼性の高いH2Aと同じエンジンなのに、こんなことが起こるとは信じられないと言っていたが、当事者にもその過信があったのかもしれない。不具合は新しい信号送信システムで起こった。
星の配置が悪いと、先ず人の心が影響を受ける。焦り、驕り、過信、不注意は「細部の魔」を呼び寄せる。特に日本人のように、信仰心が強いうえ、集団の空気に流される風土では、全体がそうした精神状態に染まり、戦時の軍事作戦のように、少数の異論が考慮されなくなる。
異論が考慮されなかった福島原発は、千年に一度の天災で運が悪かったとも言えるが、自らの行動で結果を求める時は、用心してもし過ぎることはない。
ロケット開発の現場がどうだったかは知らないが、星の配置で考えれば、技術者が無能なのではない。何よりも集団を覆っていた心理負担の影響が大きいのではなかろうか。
♪ 風風吹くな シャボン玉とばそ
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます