魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

マメ勝負

2016年08月16日 | 自動車人間学

東京都議会のドンと言われる人のことが話題になっていたので、どんな人か見てみた。
内田茂という人は、自動車人間のエンジンだ。
中国共産党のことを書いたばかりだが、鄧小平以降はすべてエンジンが仕切ってきた。政としての政治は、人望や展望によって成り立つが、地方政治のように、目先の問題だけ処理する仕事には、むしろ、行動力、マメさだけが求められる。

中央集権における地方政治は、誰も人格など求めない。目先の問題をいかに手早く処理するかで評価される。国会議員の先生の行動はよく見えないから、見た目の良さや何となく立派そうな人が求められる。実質より印象や信用が大切であり、そのパフォーマンスを政(まつりごと)と呼ぶ。役に立つのか立たないのか解らないのが「祭り」だ。

地方議員に求められる処理能力の高さ、身近な愛想の良さは、まさにエンジンのものだ。東京都のドンと言われる人は、国会議員のような思わくの塊ではなく、現実処理の速さで、結果的に誰も追いつけなくなったのだろう。表に出てエエカッコするより、トットと事を処理するので、隠れた存在のように思われたのだろう。
たたき上げと言われているが、同じくエンジンの鈴木宗男の例もある。とにかくマメなので、国会議員も抵抗できなかった。しかし、エンジンは、国会議員の先生としては品がない。

表に出るとすぐ足下をすくわれる例としては、森喜朗、麻生太郎、菅直人のエンジンの例がある。
選挙のある民主主義国家ではエンジンは安定トップには成れないが、選挙があっても事実上の譲位で政権を握り、マメな謀略と情報統制でコントロールし、映画スターのようなパフォーマンスをするプーチンは、タレントとして人気している。
エンジンの能力はサービス精神だから、森喜朗も、麻生太郎も、菅直人も、鈴木宗男も、始めからお笑いで行けば、別の展開があったかも知れない。しかし、目立たないところに引っ込むと、俄然、活躍する。

選挙のない中国では、政権内での実行力がものを言うから、エンジンが国を牛耳り続けることが可能になる(民主国家では不可能)。実際、今の習近平にしても、地方での実績が評価されてのものだ。
エンジン政権がどの様なものになるかは、中国を見ればよく解る。素早くマメに動くから、次々と結果を出すが。展望や理想がないから、やることなすこと品がなく、明らかに間違った路線でも、行き着くところまで突っ走る。エンジンはむき出しのパワーだが、政治は人心の納得だ。

 


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