魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

逆境の人

2022年12月26日 | 自動車人間学

ワールドカップで、森保一監督の評価は大きく変わった。結果次第でコロコロ変わるファンの評価はこれまで、「決断が遅い!」と散々だったが、金星二つで続投指示に変わった。
一方、岸田総理の就任時の支持率は、「何もしない」ことで期待値が膨らんだが、世界の荒波の中、「何もしない!」と一気に下がった。「検討する」と言うばかりで何もしないのに、突然、軍事費増強を言い出すと、アッと言う間に決めてしまった。

この二人は、自動車人間の「ハンドル」だ。それも、乗用車タイプなので、常識人で、非常手段や裏の裏をかくと言ったことはできない。同じ「ハンドル」でもスポーツ車タイプなら、裏から考え始める。
「ハンドル」は他の機能と違い、「何をどうするか」ばかり考える機能だから、行動が遅くなる。色々なことが解れば解るほど「決断」ができなくなる。ハンドルを切るのは一瞬だが、運転している時は行く先や標識、道路状況など、ありとあらゆる事を観察し思考しながらジッとハンドルを握っている。隣に座っている人には、ただジッとしているように見える。

よく、作家などは原稿の締め切りに追われるが、作家もハンドル的な人なので、仕上げを悩み続けているからだ。一般にハンドルの人は、遅刻かギリギリ間に合うことが多い。
遅刻の多いハンドルだが、意外にせっかちで、一気にやろうとする。ハンドルを切るのは一瞬だと思っているから、なかなか行動を起こさないが、動き出せば一気に決行する。名作が数時間でできるのは、それまでの慣らし運転があるからだ。

岸田総理の軍事費増強は単なる思いつきではなく、悩み続けていたことだから、やるとなったら一気呵成で、見ている人には理解できない。
ハンドルは軍人向きなのだが、実際の軍人はエンジンの人が多い。エンジンは快活で行動力があり、命令の実行は勢いよくやるが、行動に頼りすぎ、猪武者になる。また、訓練やドリルは良くやるので成績優秀で、兵学校のエリートなども多い。しかし、英雄となるような軍人は意外に劣等生が多く、見た目もパッとせず問題だらけの人が多いが逆境には強い。戦争は常に逆境だ。なお、プーチンはエンジンなので逆境に弱い。

森保一監督も決断が遅れることが多く、敗因と叩かれたが、逆境に強いハンドルなので、「負けて元々」のような逆境になると真価を発揮する。死地に活路を見いだせば英雄になる。「満を持して一気に反撃する」のがハンドルだ。森保監督の場合ハンドル乗用車タイプながら改造車になっており、スポーツ車のような動きをする。常にギリギリの1点差勝ちや、今回の金星のように、後半、異常な攻撃シフトをとったことなど、肉を切らせて骨を切る。まさに一か八かの桶狭間戦法だ。

なお、黒田東彦日銀総裁もハンドルだ。しかもスポーツタイプなので奇策から入る。
 


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