魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

意地暴走

2023年06月14日 | 自動車人間学

大谷翔平はこのところ、打撃絶好調だが投手としてはホームランを連発されている。得意のスイーパーを狙われているようだ。しかし、なかなかスイーパーを引っ込めない。調子が悪いわけではないのだろう。伝家の宝刀を抜きっぱなしだ。
これは自動車人間・エンジンの悪い癖で、異変が起こると強引に突破しようとする。
エンジンにはハンドルもブレーキもない。ただ、ひたすらガンバるのが信条だ。
「押してもダメなら、もっと押せ」と、意地になる。

しかし、ホームラン被弾ぐらいなら愛嬌だが、エンジンの「意地」が大きな災難をもたらしているのが、ウクライナのプーチンだ。
旧ソ連の遺産手法を、情況の変化も見ず、考え直すこともせず、同じ事をやろうとして、止められ、却って意地になって突っ込んだ。本気で突入する気はあまり無かったであろうことは、作戦の稚拙が物語っている。
このウクライナ戦争の、陰の共犯者はバイデンだ。
バイデンは、プーチンと話し合う姿勢は見せず、ただ、止めろ止めろと圧力を掛けた。
エンジンはバカではないから、静かに話せば考え直す。しかし、想定外の事態には爆発する。脅しのつもりで拳を振り上げたら、周囲が異常に騒ぎ立て、引っ込みがつかず振り下ろした。

エンジン体質の中国
一方、中国はエンジンのような国だ。エンジンは走っている時の自分の勢いは止められないが、他人事には常に「便乗」策で臨む。
エンジン人間の悪い癖の一つに、「ついでに頼む」がある。自分から意を決して依頼したり、提案することはないが、誰かの動きには自分も便乗しようとする。
誰かが買い物に行くからと、動き出した瞬間、「スーパーに行くなら。ついでに○○買ってきて」と、今の今まで一言も言っていなかったような要望を出し、「そんなの、自分で行けよ」と喧嘩になったりする。エンジン人間は自分が頼まれたら喜んで買ってくるから、断られるのが理解できない。言葉やルールではなく、情況で動くからだ。

中国の出方は、常に自分からは提案せず、相手の動きに合わせて態度を決める。米中接近、日中国交・・・全て、相手方の動きに熱烈歓迎!かと思えば、尖閣からフクシマ処理水まで、相手の動きや偶然に便乗し、それまで一言も言っていなかったようなことに、突然、突っ込んでくる。
これまでも何度か触れているが、東京都のドンとか言われるような、いつの間にか実権を握っているような人は、エンジンだ。自分から主張せず、事態に絡むうち、中心に座っている。プーチン、菅直人もそうだが、便利なアシスタントがナンバー2から実権を握るのは、中国台頭の過程と同じだ。人はこれを中国のしたたかさと呼ぶが、魂胆あってのことではなく、マメさの結果だから、意図や考えを探ろうとしてもムダだ。

中国の取説
エンジン体質の中国と付き合う上で重要なことは、今回のプーチンのように、とっさの事=想定外に意地になる。「できないのか!」と言われると「やりますッ!」というのがエンジンであり、「違反です!」と言われると「何でやねん!」と逆ギレする。
朝鮮戦争で、中共軍が死に物狂いで参戦したのも、米軍が想定外の進撃をしたからであり、南シナ海で、無人島を片っ端から要塞化しているのも、国際法違反だと言われたからだ。静かにしていれば、中印国境のように現場での攻防戦次第になるが、目立った事態には死に物狂いになる。そして、その勢いを自制できない。第二次大戦後の中共の戦争は天安門事件も含め、その場の勢いで「やっちまった」戦争だ。
つまり、正面切って中国を止めようとすると「キレ」る。理解不能の目立つ事態にはとにかく「キレ」る。中国人が街中で突然喧嘩を始めるのも、この文化ゆえだろう。

では、日本は何体質か。強いて言えば、ボディーだ。全て体裁に始まり体裁に終わる。外から見ると神秘的で感じは良いけど、何を考えているのか解らない。決断力は無いのに、突然、突飛な行動に出る。
ボディーとエンジンは全く相反する性質、動と静なのに、互いに無いものを持っているから、引き合う。ただし、常に、エンジンから動き出す。日本の中国進出はエンジン体質の「軍」が、ボディー体質の日本を握っていたからだが、中共は始めから興亡の大地で生まれた軍政権だ。
中国侵略をあえて進出と呼ぶのは、右翼的浄化ではなく、そもそも何の考えもなかった成り行き暴走だったからで、現在の中共の動きも、何の戦略もない戦術の積み重ねによる「成り行き暴走」だ。無論、プーチンのウクライナにも何の戦略もない。

エンジンの人や、エンジン体質の中国と付き合うには、突然、言い出したり、反対したりしてはいけない。徐々に慣らして、ジワジワと線路の先を移動させておくことだ。
急発進、急停車は事故の元

エンジン」20230329


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