魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

大変な年(3)

2020年09月11日 | 大転換
大恐慌や大戦争の有無にかかわらず、パラダイムシフトは起こる。
これからの250年は、生産よりも、知性と人間性によって自然との調和ができる時代に・・・なったらいいな。
もちろんその前に、産業革命パラダイムの吹き溜まり、中国共産党が破綻しなければならない。中国共産党は「民族の勃興」という原始的で偏狭な目的のために、手当たり次第に既存のノウハウを吸収し、駆使しているが、「人類の未来」のために犠牲を払ってでも努力しようという志が無い。中国共産党が滅びるとき、産業革命パラダイムの弊害が清算されるだろう。
気の毒だが、彼らは優秀な紙おむつのように産革の汚物を吸収している。おむつの交換は誰も喜んで手を付けないが、交換は必要だ。

産業革命パラダイムを精算し、おむつが取れた人類は、賢い排泄を覚える。がむしゃらな大量生産や消費を止め、必要最小限の生産と個人のネットワークによって、国家を超えた地球村が生まれる。
しかし、もし中国共産党のおむつをそのままにしていれば、場合によっては死に至る。

どういう意図か、米中対決を、米国の負けだと囃す人がいる。
確かに、現状を見れば、米国に勝ち目は無いが、だからと言って、目先の経済的利益だけに走れば、世界は古代ゾンビに取り込まれ、人類は人権の無い奴隷社会に埋没することになる。中国共産党、習近平の目指しているものは皇帝だ。

コロナは本来、自然災害だが、それを戦争にしたのは暴君、習近平だ。
太平洋戦争が始まった時、明らかに米国は劣勢だった。日本の占領地には、早々に利権を求めて、金の亡者が軍部に馳せ参じたが、日本の勝ち戦は半年も保たなかった。
今、中国が優勢なのは、アメリカを始めとする先進国の、寛容と怠惰の結果だ。
欧米がこぞって中国を見放せば、金と人脈を断たれる。放蕩三昧の若旦那も勘当されれば、ただの物乞いだ。たちどころに威勢を失う。

中国の人口は人類の1/5で、東京圏の日本の人口比率に匹敵する。
圧倒的経済力を持っているように見えるが、中国は地球の首都ではない。科学も文化も、経済も、発信の中心ではない。大阪や名古屋の影が薄いのは、発信の中心ではないからだ。逆に言えば、東京の一極集中を改めるのは、そう難しいことではない。
新しい時代が始まる時は、遺物はあってもその意味が変わる。
中国による新世界と、世界が求める新世界と、果たしてどちらが残るのか。
どちらにしても、新世界には産業革命パラダイムの物も技術も受け継がれるが、果たしてどちらの意味づけがなされるのか。
映画「華氏451」のような世界だけは想像したくない。

小さな国、日本は、元、清、ロシア、終いには世界中と戦った。勇敢と言うより、世間知らずの世渡り下手だからだ。この性質は変えられない。今更、物わかりの良いような顔をして中国に寛容になるとすれば、これもまた、世間知らずの訳知りだ。

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