魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

現金な神 2

2018年09月17日 | 日記・エッセイ・コラム

中国の価値観、思考方法を体現した、東洋占いは、「事実に基づかない」非科学的実用の方法を追求する。
これは、現在の、中国の粗野で荒っぽい言動と同じだ。中国政府の裏付けを無視した政策。ネット上に見られる、極端から極端の日本評。これらを見ていると、事実に基づかない「決めつけ」や「思い込み」の思考方法が、結論を急ぐ陰陽五行説の発想のままであることが良く解る。
中国は主張に際し、必ず、「四つの○○」とか、「八つの××」のように、単純化する。こうした表現も、事実の認識より、行動の判断目安を解りやすく定義することにある。
別な見方をすれば、入り口より出口、理屈より結果を重視する。

国や民族を血液型的類型化で考えれば、中国は「B型」だ。昔、TVで、B型の阪神掛布が出てきて「蚊のかっちゃんはB型だ。細かいことは解らない」と、なんとなくナンセンスで笑わせる金鳥のCMがあった。実際、中国は「細かいことは解らない」、解ろうとしない。正確さを必要とする問題も、大雑把に分類してしまう。
繊細なA型を理想とするAB型の日本人にとっては、受け入れられない白髪三千丈の思考で、「南京大虐殺30万人!」などと言われると、認めようにも認められなくなる。

そんな、デタラメな中国だが、世界で唯一、今も古代帝国として生き残り、地球の隅々まで中華街を広げ、アフリカを植民地と見据え、戦略的に冊封覇権を目指している。中国のこうした存在感や、抜け目ない外交戦略は、世界から畏敬、畏怖されている。
この驚くべき生存力は、大きな枠で考える、本質を外さない認識力の賜物だろう。

中国式占いである、東洋占いには「裏付け」がない。惑星の影響など考えない。人為的な周期や偶然性で、行動を判断する。したがって、ほとんど直観的判断といえる。
科学から見れば、あまりにもデタラメな方法が、それなりの存在理由を持つのは、漠然とした基準でも、人間のとりとめのない思考を整理し、行動を導く効果があるからだ。

実用の東洋占い
そんな中華文明の遺産の一つ、東洋占いだから、何の根拠も無い答えに、無視することの出来ない「本質」がこもっている。
時期や現象の詳細は信用できないが、「意味する事の実現」は、外さない。
家相や風水で、30㎝西にどうとかはこだわる必要は無いが、「倉庫をきれいにしておく」と言ったポイントは重要だ。何年何月の酉の日に起こるのはアテにならないが、「その頃起こる」のは間違いない。
東洋占いの活用には、予想的中より、人生の教訓、行動の指針としての価値があり、ことわざのような真理を含んでいる。ただし、実際の占いは、上述のような細かいこだわりが一般で、これも求める側の現金さによるものだ。

面白いのは、東洋占いのアバウトな本質把握とAIとは、通じるところがある。
何も考えないコンピューターがビッグデータで把握する結論と、古代人の経験と勘が出した結論とは、なぜか似てくる。
論理的に、「こうだからこうなる」と考える方法は、正解か不正解しか無く、多くの不正解(失敗)を経て正解に当たる。しかし、大雑把に目を細めて見る答えは、ズバリ正解では無いが、不正解ではない。西欧の職人的科学思考がデジタルなのに対し、東洋の商売思考はアナログだ。どちらが良いかは、一長一短であり、事と次第による。
西欧科学が産んだAIがアバウトに気づき、中華商魂の現金感覚が科学を利用する。
やはり、文明は綾なす糸。人類は一つ。

AI思考


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