魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

ゾンビ国

2016年05月27日 | 日記・エッセイ・コラム

オバマ大統領広島訪問。何とも表現しがたい波紋が起こった。
広島では、とにかく来た事を評価する人、不満を我慢している人、微妙な違いが見られたが、見ていると、どうも被爆体験時の年齢が影響しているような気がする。戦争を理解していた年代と、状況理解ができないままに被爆した年齢とでは、原爆の意味が違っているような気がした。

オバマ演説も、立場の複雑さを十分に反映した、むずかしいものだったが、なるほど、上手く言いまとめていた。その分、インパクトはなかったが。

一方、韓国は相変わらず、誰でも良いから謝罪と賠償をしろと言えるチャンスと受け止めたようで、相当アメリカにねじ込んだらしい。オバマ演説にも、ハッキリ「韓国」と言わしめた。それだけでは気が済まなかったのか、羽田で大韓航空機がトラブルを起こして、空路が止まり、日本の国会議員がオバマ訪問の広島に行かれなかったそうだ。いやはや
中国はさらに徹底しており、始めから、陰で色々妨害していたが、オバマ訪問へ外相が早速、「南京こそ忘れるべきではない」とコメントした。

中韓の「被害国」は、オバマ広島訪問が日本に免罪符を与えることを気にするあまり、非核問題には、ほぼ全く目が行っていなかった。
次に核を使う人達は、おそらく、こういう人達だろう。

ところで、サミットが問題にした、中国の鉄鋼過剰生産は、周期律的にみると、まさに、大躍進政策の失敗が、鉄鉱の大量産だった。この時は、ガラクタ鉄鉱を形だけ量産した事が問題だったが、使えない物の量産という点では、売れない鉄鉱も同じ事の繰り返しだ。
中国の李克強首相は、生産過剰で余った鉄鉱企業を減らすため、ゾンビ企業は容赦なく閉鎖すると言ったが、中国そのものが、古代帝国の夢を抱えたゾンビ国なのだから、ゾンビがゾンビをツブしたらどうなるんだろう。