魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

だんご箱 1

2016年05月14日 | 日記・エッセイ・コラム

「売り家と唐様で書く三代目」ではないが、三菱自動車にせよシャープにせよ、社長の顔つきを見たら、思わず「当然だ!、こんなのが社長になる会社なら仕方がない」と、口に出そうになった。

三菱自を傘下に収めたカルロス・ゴーン、同じくシャープを買収したホンハイの郭台銘。この人達の顔つきと比べれば、人相を知らない人でも、そう思うのではなかろうか。
誰にも何も言わせない顔と、誰にも何も言われない顔の違いだ。
何も言わせないのは、権威を笠に着て言わせないのではなく、何を言われても引かない決意とパワーを持っているからだ。目が違う。

三菱自やシャープだけではない。日本の会社では、何を言われても引かないような人間は、先ず、入社一年持たない。そもそも採用されない。
中小企業ならそんな社員も時々いるが、企業も大きくなるにつれて、トガった人間は集まらなくなり、優秀で、丸いだけが取り柄の人間しか集まらなくなる。

そんなダンゴ箱に、ナイフや金槌が入ると、グチャグチャになってしまうから、ダンゴが集まって入口を警戒している。何とか、ダンゴのような顔をして潜り込んでも、正体が分かったとたん、はじき出されてしまう。今や、日本の大企業はダンゴ箱で、びっくり箱ではないから、何の驚きも出てこない。