魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

腐敗組織

2016年05月13日 | 日記・エッセイ・コラム

案の定、東京オリンピック誘致の不正疑惑が出てきた。
現代オリンピックの実体が、スポーツ精神に関係なく、金まみれの利権装置になっているのだから、そこに関われば必ず、「ブラック」な世界に引き込まれてしまう。
SF映画では、ブラックホールに近づいただけで逃れられなくなる。

もし本当に、オリンピック精神に基づいた「スポーツの祭典」をするなら、ギリシャ固定にすればいい。
現代オリンピックは、ずっと、政治プロパガンダや、金銭利権の道具にされてきた。
デフォルト危機のギリシャを事実上、世界共同で維持すれば、ギリシャを買い取ってヨーロッパ支配の足場にしようとしている中国の魔の手からも、護ることができる。

ギリシャ固定となれば、それはそれで色々問題はあるだろうが、とりあえず、今の問題は東京オリンピックだ。
賄賂があったかどうかの事実関係はどうでも良い。今のIOCなら無い方がおかしい。
この際、日本政府は、「クリーンなはずだ」と口を濁すより、
先ず、「そんな事実があったのなら返上する」と、宣言すれば良い。日本が返上して困るのはIOCだ。

そもそも、オリンピック経済発展神話は、せいぜい64東京あたりまでだ。近年のオリンピック開催国はその後、みな経済の崖に苦しんでいる。
時代錯誤なオリンピック誘致の結果が、既に、様々なドタバタ劇になっている。挙げ句の果てに、不正疑惑まで出てきて、次々と、かかなくても良い恥をかいている。

「不正があったら返上する」と宣言して、不正が確定したなら、JOCの責任を取る形で日本政府が返上すれば、最低限の日本の名誉は護れる。しかも、オリンピック景気という、破綻した古い経済から逃れ、未来経済を探る契機にもなる。

しかし一方で、困るのは、不正にまみれたIOCだ。代替の開催地を、おいそれと探すわけには行かないし、IOCそのものの信頼は壊滅する。何としても東京五輪を護ろうとするだろう。日本は返上宣言をして、IOCに任せれば良いのだ。

東京五輪