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旧徳力彦之助邸 ギャラリー工房・チェリ

2019-05-09 | 建築巡り・街歩き【京都】

 

元銭湯のhashigoカフェへ行った後、そこから歩いて十数分の旧徳力彦之助邸、ギャラリー工房・チェリへやって来た。

以前外観と1階部分を見せて頂いたことがあったのだけど、

予約すれば2階も見学できたことを思い出し、松殿山荘を出る時に予約していたのだった。

 

 

旧徳力彦之助邸は昭和12年に漆芸家、徳力彦之助自らの設計で建てられた邸宅。

 

 

現当主のお話によると、200年前のイギリスの客船の部材を使い、

その部材に合わせて建物を設計し、チューダー様式の建物になったのだそう。

 

 

現在は1階はギャラリー&工房となっていて、ステンドグラスや金唐革の教室やご当主がヨーロッパで

買い集められたアンティークなどの販売などもされている。

部屋の中心に据えられた暖炉ももちろん船で使われていた部材。

 

 

暖炉に寄ってみると、足元にタイルがはめられてた。

 

 

土台部分にも同じデザインのタイルが一列。

 

 

 

見どころの階段親柱の装飾もとても細かい。

ご当主が言われるにはこれら階段などの船で使われていた部材は、水に強く造られていたりと

耐久性があり、ほぼ200年前の客船で使われていた当時のまま不具合がないとのこと。

むしろ家を建てられた時に新しく造られた部分の方が修復が必要なのだとか。

 

  

1階から階段を見上げる。

この日は予約していたので、2階へも上がらせて頂いた。

  

 

 

 

2階から三階のステンドグラスを見上げたところ。

 

 

ステンドグラスは無色のガラス一色のものだが、長年見ていると、

これが最も飽きがこなくてよいと言われていた。

 

 

2階の階段ホールには部屋側にもこんなステンドグラスが入っていた。

 

 

こちらは現御当主が作られた革の作品。

革を様々な型で打ち出し、アクリル絵の具で仕上げたものだそうで、とても素敵。

 

 

2階のお部屋はまたとても素敵な空間だった。

暖炉を中心に、

 

 

 窓に入れられたステンドグラスに

 

 

隣の部屋との境に入れられたステンドグラスも、

もちろん全て船の部材。

 

 

絵付けされたガラスはとても繊細で美しいもので、

ガラスにこれだけハケ跡を残さず描かれているのは相当技術のある画家の作品だとか。

 

 

 

 

寄木細工の床も。

 

 

家具なども全て客船のものだそう。

 

 

天井にはガラスのシェードかな?

と思ったら、こちらは樹脂製で御当主の作品だそう。

樹脂でこんなガラスのような質感が出せるのだなあ。

御当主はステンドグラスの他にも、こういった樹脂の作品や金唐革、そしてステンドグラスのシェードなどを吊るすための

素材として、鉄工芸なども手掛けられているというマルチアーティストでおられたのだった。

 

 

こちらはアンティークの金唐革。

 

 

このエキゾチックな衝立は?!

こちらは漆工芸をされていたご両親の作品なのだそう。

 

 

なんと、この背景には卵の殻が使われているという。

当時は高価だったという卵の殻がふんだんに使われていて、ちょっと気味が悪いくらい?!

 

 

そしてもう一つあった衝立・・

こちらは驚くことに、ベースにメロンの皮が使われてるとか。

菱形に切られたメロンの皮が経年変化で浮き上がってきている。

 

 

他にもステンドグラスのガラスの買い付けのお話など、面白いお話をいろいろ聞かせて頂き、

楽しい見学をさせて頂くことができた。

 

  

販売されてたアンティークの可愛いクッキー型。

 

 

 


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