転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



寝た寝た
昨日は、午前中から夕方まで断続的にオンライン会議があり、
普段やらない長丁場の仕事で、予想以上に疲れた。
予め私のパソコン一切をころもん秘密基地に移動させ、
大きな書斎椅子で居心地よく仕事ができるようにセッティングしたのだが、
それでも、ほぼひたすら「人の話を聞いて理解する」一日で、大変だった。
自分と異なる思考回路の話を丹念に追うことは、実に忍耐の要るものなのだ。
ちなみに仮想背景の使用は禁止されていたので、私のリアル背景は、
背後の棚の、ころもん蔵書の膨大な漫画本の数々であった(汗)。
5時過ぎ、開始前から憂鬱だったオンライン仕事が無事に終了したときには、
心から解放された気分になった。終わった終わった~!!
それで昨夜は早くから眠くなり、今朝まで10時間以上、爆睡した。
キモちよかった。結果オーライ(笑)。

コロナ疲れというほどではないが……
「コロナ疲れ感じる」7割、20代が最多 内閣府調査(朝日新聞)
私自身は、夏暑いときにマスクを着用せねばならないのがつらい。
気温が30度超になってもマスクが必要だった昨年の夏は、
「顔の下半分が燃える、熱い空気で呼吸するのがキツい」と毎回思っていた。
今年もまた、その季節がやって来る。水分補給しつつ、耐えなければ。
しかしマスクの御蔭で一切、化粧をしなくなったのは素晴らしく快適で、
その意味では今後もマスク着用の習慣を積極的に維持したい、とも思っている。
私自身は閉鎖的で、「外出しない」「人と喋らない」生活が性に合うため、
余生はもう、コロナ無関係に社交を断った暮らしをしようと思っているのだが、
それでも演奏会や歌舞伎には、いずれまた出向きたいという思いがある。
演奏家や役者と自分の両方がこの世に居るときしか、「生」は堪能できないのだから。
去年からここまで、良い演奏会や舞台を逃したことは、私なりに残念に思っている。
今月だと、音羽屋の『夕顔棚』@歌舞伎座、松緑の『文七元結』@国立劇場
私は今は動かないと決めているので行かないけど、観たかったな~~。
このあとワクチン接種2回完了した後、2週間経過するまで無事に過ごせたら、
マスク着用のうえ、とりあえず歌舞伎座を目指して一人旅に出るであろう。
それを想像すると、アフターコロナの世界は、やはり楽しみだね(^^)。

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私はコロナのワクチン接種を受けることを希望している。
任意接種なのだから、受けない自由もあることは理解しているが、
接種した場合としなかった場合のリスクを検討し、
私は受けるべきであると判断している。

「新しいワクチンを打って将来なにが起こるかわからないから、怖い」
というコメントをTwitterでよく見かけるし、
その不安は少しもおかしくはないと思っている。
私自身も、自分にワクチン由来の何かが絶対に起こらないと
確信してなどいない。
しかし同じことはCOVID-19に関しても言えるのだ。
この感染症に罹った人が、治癒したように見えたあと、
将来なにが起こるか起こらないか、まだわかっていない。
何しろ新興感染症なのだから、年単位の経過を追ったデータの蓄積など、ない。

「ワクチンを打つと不妊になるのでは」
という心配も時々見かけるが、機序から言って理論的にその可能性はない。
しかしどうしても不安だと言うのであれば、
「コロナに罹った男性の回復者は、精子が減少する」
という研究結果が既に出ているので、そっちの心配を先にしたほうが良い。
精巣はACE2を発現しているため、コロナウイルスの影響を受ける、
という論文は、昨年の何月か記憶が定かでないが流行当初から既にあった。
それが一時的なもので済むのか、長期的に解決しないものなのか、
まだ結論が出ていない。
子供や若い人をこういう危険にさらして良いものかどうか、考える必要がある。

新型コロナは一過性の男性不妊の原因になるのか 回復後に精子が減少するという海外の報告(忽那賢志)
新型コロナ感染で精子なくなる?ウイルスの侵入か高熱か(朝日新聞)

後遺症として嗅覚味覚障害があり得ることは知られているが、
そのほか、肺炎の程度によっては高度な肺の繊維化が残るし、それが、
呼吸機能の低下だけでなく将来の悪性疾患への発展の原因となる可能性も、
まだ、完全に否定することはできない。
コロナに起因する血栓症も、アストラゼネカのワクチンの副反応によるものより、
統計的に発症確率が高い。
「ワクチンを打ったら、今後何があるかわからないから怖い」レベルの不安は、
コロナ本体に罹患してしまったときも、同程度、否、それ以上にあるのだ。

要するに、「まだ何もわかっていない」という次元の話をするなら、
「ワクチンを打ったら、どうなる」
「ワクチンを打たずに感染したら、どうなる」
この二択だと私は理解している。
必ずどちらかを取らねばならない。
「ワクチンを打たずに、安心して暮らす」という選択肢は存在しない。
ワクチンを打たないならば、今後もずっと、COVID-19に罹患しないよう、
マスク着用を継続し、外出を控え、同居家族以外との飲食を決してしない、
それが守れるならば、接種せずに年単位の様子見を続けることも可能ではある。
私のような隠遁生活的ライフスタイルなら、できないこともないだろう。
そのかわり、家族親族に結婚式があろうと葬式があろうと、
私はマスク着用のうえ三密を避けた状態で式典に出席するのがせいぜいで、
あとは宴会があろうと何があろうと、すべて欠席せねばならない。
ただの飲み会ならばどうでも良いが、一生に一度、みたいな場でも、
そこまで腹をくくれるものかどうか?

「ワクチンを打たずコロナにも罹らない」とか
「ワクチンを打たずコロナに罹ったが、無事に治癒する」などの
可能性もゼロではないが、確実に実現させる方法はなく、賭けに過ぎない。
ワクチンを打たず、かつ、自粛もやめるのであれば、
「コロナに罹って死ぬ」または「コロナに罹って重篤な後遺症が残る」
ことに、仮になっても構わないと、覚悟をせねばならないし、
自分が罹ったために周囲のワクチン未接種の人に感染させる可能性も、
今後、生涯、念頭に置かなくてはならない。

一切の危険を冒さず、保証済みの安心安全だけを手に入れたい、
のは誰しも同じだが、残念ながらそんな都合の良い話はないのだ。
その他の、歴史のある各種ワクチンや薬剤でさえ、
いずれも致死的な副反応が完全にゼロとは言えない。
「絶対に大丈夫」と言えるワクチンも薬剤も、これまで存在したことがないのだ。
普通にお店で買える漢方薬の「補中益気湯」や「芍薬甘草湯」だって、
致死的な副作用が絶対にないとはいえない、というか、実際にある。
そのあたりに対しては極めて大ざっぱな安心感を持つことができるのに、
コロナワクチンにだけ超厳密に副反応ゼロを要求するのは、
バランス感覚を欠いた話ではないかと、私は言っているのだ。

幸い、今、日本で使用されているコロナワクチンはmRNAで、
インフルなどの不活化ワクチンとは比較にならないほど効果が高い。
上皇さま・上皇后さまはじめ皇室のかたがたも、
菅総理も、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長も、
海外ではローマ教皇やエリザベス女王も、トランプ元大統領でさえも(!)
皆さん、既にコロナワクチンを接種されている。
当面COVID-19に罹らないほうの安心は、
ワクチン接種により、相当な程度まで得られるのだ。
私はそのほうを、取る。


追記:どうして「コロナワクチンで不妊になる」という話が出てきたのかと、
かねて不思議に思っていたのだが、ファイザーの公式サイトの文章
誰かが誤読して紹介したのが発端ではないだろうか。
ファイザー社はコロナワクチンの副反応の中に「不妊症」は挙げておらず、
その下部の解説文の中でこの件に以下のように触れている。

『7. Does the Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine cause infertility?』『It has been suggested that COVID-19 vaccines will cause infertility because of a shared amino acid sequence in the spike protein of SARS-CoV-2 and a placental protein. Although the SARS-CoV-2 spike protein shares an amino acid sequence with a placental protein, the two proteins are immunologically different and distinct.』『In an animal study in which the Pfizer-BioNTech COVID-19 Vaccine was administered prior to and during gestation, no vaccine-related adverse effects on female fertility, fetal development, or postnatal development were reported.』
(拙訳:『7. ファイザー・ビオンテックのコロナワクチンは不妊症を引き起こすのですか?』『コロナウイルスのスパイク蛋白と、胎盤タンパクとの間で、アミノ酸配列に共通する構造があることを理由に、COVID-19ワクチンが不妊を引き起こすのではという示唆がありました。コロナウイルスのスパイク蛋白は、胎盤タンパクと同じアミノ酸配列をひとつ持ってはいますが、このふたつのタンパク質は免疫学的に異なっており、明らかに別のものです。』『動物実験で、妊娠前と妊娠中にコロナワクチンを投与したものにおいて、妊娠、胎児の発育、出生後発育に関して、ワクチン由来の有害な影響は一件も報告されていません。』

つまるところファイザーは、「不妊症になるのでは?という人があるが、
理論的になり得ないし、動物実験の結果でもそういう事例はゼロ」と言っている。
だのに反対の話として伝わっているのは、もしかして誰かが機械翻訳でもやって、
that節の中だけ引用したのが発端ではないだろうか?
このあとの部分でファイザーは『妊娠に関して接種との関連が心配な場合は
どういう選択肢があるかについて、かかりつけ医と話し合ってください』
という意味のことも書いている。
医師に相談して、疑問が解決したならワクチンを打てば良いし、
安全を保証されない限り怖くてワクチンが打てない、
と思うならば、出産までは感染対策を厳重にして、
産後に接種をするという考え方も勿論あるのだ。
シロウトは「絶対に安全なワクチンである」と言って貰いたいものなのだが、
まともな医師であれば、そういう言葉使いはしない。
絶対にとか100%どうこう、などと請け合うのはエセ科学者か詐欺師だけだ。

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五輪「何のためにやるか明らかでない」 尾身氏、政府に説明求める(毎日新聞)
『政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は2日の衆院厚生労働委員会に出席し、東京オリンピック開催について、「今の状況で普通は(開催は)ないが、やるということなら、開催規模をできるだけ小さくし、管理体制をできるだけ強化するのが主催する人の義務だ」と主張。その上で、「こういう状況の中でいったい何のためにやるのか目的が明らかになっていない」と述べ、開催する場合は感染予防に向けた政府による丁寧な説明が必要だとの認識を示した。』『尾身氏は「感染リスクを最小化することはオーガナイザー(開催者)の責任。人々の協力を得られるかが非常に重要な観点だ」と指摘。その上で「なぜやるのかが明確になって初めて市民はそれならこの特別な状況を乗り越えよう、協力しようという気になる。国がはっきりとしたビジョンと理由を述べることが重要だ」と五輪開催に向け、菅義偉首相による説明を求めた。』

私は今回のCOVID-19を、昨年からずっと非常に危険視しているので、
感染防止という観点からは、東京五輪開催には反対だ。
このタイミングで尾身会長が、ここまで切り込んだ発言をされたことは
ひとつの転換点になるのではないかと思い、この記事を記録しておく。

『こういう状況の中でいったい何のためにやるのか』
私も、それを政府に言わせるべきだと思っている。
「コロナに打ち勝った証としての祭典を世界にアピールするため」
「こういう時代だからこその、夢や希望を人々に届けるため」
みたいな話はNo thank youだ。もうシぬほど聞きました。
「東京には開催の義務があり、中止を申し入れたら違約金が90億ドルだから」
とかいう話が仮に出て来るのであれば、まだしも私は聞く耳を持つが。
(尤も、違約金の規定はない、という報道は確かあった筈)

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中村吉右衛門 歌舞伎座「七月大歌舞伎」休演のお知らせ(歌舞伎美人)
『中村吉右衛門は、歌舞伎座「七月大歌舞伎」からの舞台復帰を目指し、都内病院にて療養に専念しておりましたが、その後の経過観察および医師による診察などを総合的に協議した結果、7月以降も引き続き、当面の間、療養に専念する必要があるとの判断にいたりました。』『つきましては、出演を予定しておりました歌舞伎座「七月大歌舞伎」は休演し、下記の通りにて上演いたします。』

……ということで、七月大歌舞伎の第二部『御存鈴ヶ森』の出演は取りやめ、
全日程、幡随院長兵衛は錦之助が勤める、と発表された。

入院続く吉右衛門さん、七月大歌舞伎も休演(読売新聞)
『松竹は1日、人間国宝の歌舞伎俳優、中村吉右衛門さん(77)が歌舞伎座(東京都中央区)の「七月大歌舞伎」(7月4日開幕予定)を休演すると発表した。吉右衛門さんは3月下旬に心臓発作で倒れ、入院を続けている。』『松竹によると、吉右衛門さんは7月からの舞台復帰を目指していたが、医師の診察などで治療に専念する必要があると判断した。』

私はこの発表に、むしろ安堵した。
復帰予定が早すぎるのではないかと、最初から心配していたのだ。
一般論だが、一ヶ月病臥していたなら、リハビリにも同じくらい必要で、
原因疾患が治癒したからと言って、急に元の日常に戻ろうとしても無理だ。
3月下旬から療養されているのだから、ここまでのところで2か月強?
今月来月は、まだまだ休養されるべきだろう。
そうでなくても、6月7月は気温が上がるし、梅雨も明けきらず天候不順で、
若い者でも心身の負担が大きくなる時節だ。
病後の大播磨が無理をなさってはいけないと思う。

何より丑ちゃんが心配しますよ?
じぃじは、今は何より、お体を最優先にして戴きませんと。
ゆっくりと療養されたのち、秋になり爽やかな季節を迎えた頃に、
吉右衛門には余裕をもって舞台復帰考えて戴きたい。
「大播磨ぁ!」「待ってました!」
と歌舞伎座が万雷の拍手に包まれる日を夢見て、
私も今しばらく、広島で大人しくしております!

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