転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



午後、曇りがちで暑くなかったので、散歩と気晴らしのため、
馴染みのインテリアショップ主催のペルシャ絨毯展に行った。
日頃見る機会のない逸品を眺めて目の保養をしよう、
と思ったのだが第一ではあったが、
怒濤の6月第四週の仕事をやりおおせた自分への褒美に、
何かリーズナブルなものに出会えたら、買ってもいいかな、
とチラと思っていたのも事実だった。
そうしたら、ショップのほうでもそういう客は逃さないので
次々と目の毒(笑)になるものを見せられることになった。

店側のイチオシはヴィンテージの、朱色というか緋色のペルシャ絨毯で、
最近では望んでも手に入らなくなった柄行きだそうで、
先日、カーテンを換えた実家の寝室にどうかと勧められた。
適度に枯れた味わいで、しかも擦り跡などのダメージがなく、
骨董というにはまだまだ新しいにしても、良い品だとは私も思った。
むしろ完全な新品でないぶん、サイズに比して安価ですらあった。
お買い得、という意味では確かに悪くなかった。

しかし私はそれよりも、前回の絨毯展のときに
買わずに終わったGABBEH(ギャッベ)
によく似た、
草木染めのウール&コットンの1枚が、とてもとても気になった。
前回のよりこちらのほうが、サイズが小さくパターンもシンプルではあったが、
聞けば、両者は同じデザイナーの作品であった。
私は多分、この作者と今、波長が合っているのだ。
そして私は目下、緑の中で癒やされたい、休みたいと思っている。
半年超を経てなお心惹かれ、「やっぱりな」と腑に落ちるものがあり、
価格も支払い可能であったので、こちらのほうを買うことにした。

どうも今回の私は部族絨毯のジャンルと波長が合っており、
もうひとつトリムに似た幾何学モチーフの
紺色のウール絨毯
にも少し心惹かれて、一瞬、迷い、
娘に選ばせたらきっと青いほうだな、と眺めながら思ったのだが、
娘の部屋を整えるのは、次回彼女が帰省したときに希望を聞いてからにしよう、
と考え直し、今回はやはり、最初に私の目に留まったほうにした。
この緑の1枚を我が家に迎え入れ、我が居室のデスク下に敷くのだ。
「最近人気のある人なので、これから値打ちが出るかもしれませんよ~」
と担当の方には言われたが、私が気に入ったことのほうが重要だ(^_^;。

店内にはほかのお客様も入れ替わり立ち替わり現れ、
お互いのプロフィールはわからないながら、
かなり選び慣れている人や、初めての1枚を求めて来た人など、
漏れ聞こえるやりとりから、いろいろなことを想像させられた。
ある年配のご夫婦は、おそらく広いリビングに敷かれる予定なのであろう、
200×300㎝かそれ以上のクラスの、繊細なシルクのペルシャ絨毯を
次々と広げて貰っては、見比べていらした。
無関係な私も、少し離れた背後に立って、担当者の説明を一緒に聞き、
後学のために、産地や織り方の特色など勉強させて貰った。
目を養うには、買うかどうかよりもまず、点数を見る経験が大事だ(笑)。
御夫妻が最後にお買い上げになったかどうかは、敢えて確認せず(笑)。

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