転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



コロナ禍の御蔭で私が手に入れたもののひとつが、
充実したライブ配信ラインナップであった。
有観客の公演が難しくなって以来、様々なジャンルで、
有料のストリーミング配信がなされるようになった。
地方在住の私にとって、あり得ないほどの天国がやって来たのだ。
たとえば、今月のこれから半月の私の予定は、以下の通りである。

6月13日(日)15:30 雪組全国ツアー『ヴェネチアの紋章』『ル・ポァゾン 愛の媚薬 -Again-』
6月13日(日)17:30 THE ARAKURE b.永井敏己 g.米川英之 dr.長谷川浩二
6月19日(土)20:00 紀尾井町家話 第三十九夜 尾上松緑・松本幸四郎・片岡愛之助・中村松江
6月20日(日)18:00 仲井戸"CHABO"麗市 無観客生配信ライブ「いわき再演の約束ライブ」
6月25日(金)19:00 ヒカシュー 20世紀の終りを超えて

コロナ以前のように、こうした公演がすべて「生」しかなかったならば、
私は決して、これほど多くのものを広島に居ながら楽しむことはできなかった。
前後の仕事の日程をやりくりし、新幹線を予約し、宿泊を確保すれば
どれかひとつくらいは行けただろうと思うが、
たった半月で、これらすべてを制覇することは不可能だった。
仕事帰りに地下鉄に乗って会場に行ける人たちとは全く違うのだ。
地方在住のハンデは、途方もなく大きい。

それを一気に解決してくれた「配信」は本当に有り難かった。
私の道楽人生に、これまでなかった可能性が開けたのだ。
コロナの御蔭で、こんな良いことがあるなんて!!
各方面、これをビジネスチャンスととらえて、
今後も継続してくれると良いのだが、
イベント関連の自粛がなくなり、会場を満席にできるようになったら、
もう地方で配信を頼りに楽しむ者のことなど、省みられなくなるだろうか。
配信があるとそれで済ませる人がいるから会場に来る人が減る、と見るか、
会場に来る人に加えて配信分の客も確保できるようになる、と考えるか。

ワクチンが一気に普及し始めた今、
コロナの問題にも出口が見えて来て、それは喜ばしいことなのだが、
そうなると、この夢のような配信ライブの世界も、あと僅かかもしれない。
今しかない(かもしれない)!と思いながら、
私は日々熱く、配信を満喫している。

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