転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



今年の前半はずっと実家の片付けにかまけていて、
本宅(笑)でインテリア趣味を発揮していなかったので、
思い立って先月、居間のカーテン用に
バランス(valance, 前飾り)をオーダーした。
前々から試してみたかった、緩やかなアーチ型バランス+フリンジ。
あまり大仰にしたくはなかったが、巾270の窓にストレートバランスでは、
直線一本引いたようになるので、やはり曲線が欲しいと思い……。
それをついに、きょうの午後、取り付けて貰った。

  

子供の頃、私は漫画やドラマで見かけるカーテンが、
自分の見慣れたものと全然違うことに、いつも興味を持っていた。
画面や絵の中にある「応接間」や「女の子の部屋」の窓は、
カーテンを左右に開いたときでも、上部には布の飾りが残っているのに、
家や学校の窓はどれも、いつでも銀色の金属レールが丸見えだった。
当時の私は、僻地の寒村に住んでいて、
近所には茅葺き屋根の家さえあり、村にはレストランも喫茶店もなく、
生まれて初めてホテル宿泊を経験したのは高3になる直前の春休み、
という育ち方だったから、
洒落た洋風インテリアの実物に接する機会など、皆無であったのだ。
ヒロイン○○ちゃんのお部屋のカーテンは、どういう作りになっているのか、
どうすれば、テレビで見たようなフリフリが、カーテンの上につけられるのか、
等と考え、仄かな憧れを抱きつつ、画用紙にカーテンの絵など描いたものだった。

成人してから、雑誌『美しい部屋』(主婦と生活社)を読んで知りました、
バランスレールという、別のレールが必要だったんですね(^_^;。
米国ではロッドポケットという、上部を筒縫いしたバランスが主流で、
以前、個人輸入でCountry Curtainsからそのタイプのを買っていたこともあったが、
日本のは面ファスナー(=マジックテープ)でレールに付着させるタイプで、
自宅マンションのカーテンをオーダーするようになってからは、
私も専ら、国産のバランスばかりを使っている。
何であれ、現在の私は、自分の考えひとつで
こういうカーテンバランスを買えるようになった。
「オマエのその夢は、およそ半世紀後に叶うから、気長に待ってな」
と、小学生だった自分に言ってやりたい気分だ(笑)。

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