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転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



再来年の今月今夜、十年のちの今月今夜

このブログの「編集画面」のページには、なかほどに、
『あの年の今頃、何してた?』
という、フォトアルバム作成を促す表示があるのだが(笑)、そこに今朝は、
『あなたが、2005年10月23日〜2005年10月29日にアップロードした写真です』
とあり、2005年ポゴレリチ来日公演時の、サントリーホールのステージと、
終演後、楽屋口に並んで待っているお客さんたちの、二枚の写真が出ていた。

今でも忘れないのだが、私の道楽人生の中でも、
あれほど幸せだった日は、他にそうそう無かった。
もはや聴けないかもしれないとさえ思っていた、ポゴレリチの演奏を、
現実に再び聴けたことは、当時の私にとって奇跡にも等しかった。
そして今年の来日公演では更に、2005年当時には予想することもできなかった、
破格に素晴らしい演奏を、ポゴレリチから聴かせて貰うことが出来た。
こうして見ると、私のファン・ライフ、なかなか悪くないではないか(笑)。


コラボレビュー、三場を開演致します

先日、娘の観ていた日本TV『嵐にしやがれ!』に、
凰稀かなめ率いる宝塚宙組男役たちが出ていた。
例によって私は、最初から最後まで観たわけではないのだが、
私服の(しかし完全オフではない!)男役たちの雰囲気は独特で、
彼女たちの「芸」のエッセンスを披露するには、実に良い企画だった。
私にとって宝塚の魅力は、あの様式美が醸し出す独自の世界にある。
現実の格好いい男性(例えば嵐のメンバーのような(^^))と、
宝塚でいう「格好いい」男役は、存在している次元が全然違っていて、
後者は徹底的な虚構であり、芸によって磨き上げられ実現したものなのだ。

「宝塚ファンのヒトって、舞台観てるのに芝居の筋を覚えてない、
ってことがあるんか?」
と主人は、『ZUCCA×ZUCA』で読んだ逸話をもとに私に訊いてきたが、
少なくとも私に関しては、それは大いにYes!だ(笑)。
特に贔屓がいるときには、筋の展開など話のマクラ以上のものではなく、
それより贔屓の良いところをちゃんと逃さず書いてくれているかどうか、
が初見のときの、何より重要な鑑賞ポイントだ
(そういえば昔、通い倒して20回は繰り返して同じ舞台を観たのに、
後になったら話をなんも覚えてなかった、ということがあった・爆)。
一般の演劇の舞台で、男の役者さんが演っても良いようなものは、
私はわざわざ宝塚で観る価値があるとは思っていない。
それより、宝塚の男役×娘役でないと決して出来ない
あの独自の世界をピタリと書いてくれていることが重要で、
それは、ドラマとして秀逸であるかどうかとは、全く別の問題なのだ。
そこさえ押さえられていれば、その脚本・演出は私にとっては完璧OKだ。
どんだけ話がブっ飛んでいても、強引な大団円でも(爆)。

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