転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



大阪ザ・シンフォニーホールで、エル=バシャを聴いた。
素晴らしかった、とは思うのだ、……が。

きょうは、隣人が良くなかった(T_T)。
私はこれまで、数々のライブパフォーマンスに通ったから、
行きずりの、オモロい人やケッタイな人とたくさん出会った。
自宅の居間と、コンサートホールの区別が全然ついてない、
というタイプの人にも数多く遭遇した。
その都度、「をいをい(^_^;」と思いつつも、極力我慢してきた。
私だって、自分では気づかない奇癖の持ち主かもしれない、
と己に向かって問い直し、努めて隣人を受け入れるようにしてきたのだ。

しかしきょうの隣人は、その中でも屈指の迷惑さだった(爆)。

まず、隣の人は、際限もなく動き続ける人だった。
長いときでも三小節くらいしか、じっとしていられず、
どんな静かなフレーズのときでも遠慮無く姿勢を変えるのだった。
更に、なぜそうなるのか不明なのだが、手を自分の顔の前に
(位置としては鼻から口にかけてのあたり)に置き、
延々と、親指とほかの指とを強くすり合わせる動きを続けていた。
私がステージのエル=バシャを観ようとすると、
視界の隅に、必ずその人の、主として手のエンドレスな動きが
ちらちら、ちらちら、ちらちら、と入り続けるのだった。

しかしそれだけなら、私が目を閉じてしまえば済むことだった。
何よりいけないのは、その人の、指をすり合わせる動きが、
爪と爪を勢いよくこすりつけては、はじく感じで、
『小さな小さな指パッチンもどき』(爆)になっており、
かそけき「ペキ ペキ ペキ ペキ  ペキペキ ペキ ペキ ペキ ペキ
が、ず~~っっと、やまないことだった(T_T)(T_T)。

貧乏揺すり的な、ただの癖かもしれなかったが、もしかしたら、
何か心身の不調のためにその動きが止められないのかもしれない、
と考えて、私は最後まで隣人に苦情は言わなかった。
第一、その人は、動きこそ奇妙だったが、音楽は真剣に聴いていて、
居眠りもしなかったし(してくれたほうが私には良かったが・爆)、
終わると、大きな大きな拍手でエル=バシャを讃えていて、
本当に音楽が好きで聴きに来ているということは、よくわかったのだ。
その人なりに一生懸命聴いていて、その興奮が、
指の動きになっていたのかもしれなかった。
何にしても、エル=バシャを聴きに行って隣の人とトラブった、
という思い出になるのだけは、私にとって一番避けたいことだった。

隣で指すり合わされるも他生の縁(爆)。


高校時代、校外で某予備校の全国模試を受けたとき、
隣の男子が最初から最後までペン回しをしていて、
しまいにカーンと派手にペンを吹っ飛ばして、私に当てやがって、
殴ってやろうかと思ったことを、三十年ぶりに思い出した午後だった(爆)。

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