『血圧130って普通でしょ?』
『いえいえ、実は「高め」です。』
『130を超えたら要注意』
で始まるSunt○ryの健康茶の宣伝が、
このgooブログ編集のページに出ているのだが、
こんなものを見て、血圧ノイローゼの人がよけいに症状を悪化させ、
いっそう血圧を上げてしまうことを、私は真面目に憂えている(^_^;。
アクセス解析を見ると、拙ブログに来て下さる方の検索語のうち、
年間を通じてほぼコンスタントに挙がって来るのが、
「血圧ノイローゼ」(と「扁桃炎」)なので、
血圧が高い高いと言われて気に病み、ネットで検索までしている人は、
世の中、決して少数ではないだろう、と私は思っている。
私が思うに、若い頃から明らかな低血圧で、
「いつも、上が100行くかどうか」だったような人が、
中高年になっていきなり、「いつ測っても130超」になったとしたら
それは確かに、「高め」だし「要注意」だと思う。
すぐ死ぬという値では勿論ないが、本人比として上がっているので、
体重や食事内容の変化など、原因があれば改善したほうが良いだろう。
しかし私のように、成人してこのかた、若くて痩せていたときも含めて
ただの一度も「低血圧」だったことがない(120台~130台)という人間は、
50歳近くなった今、検診血圧が130だったからと言って、
別に何が起こっているわけでもない。
それは確かに、この状態から更に心がけて、痩せたり運動したりして、
常に120以下が基本だ、と言えるようになればもっと良いとは思うが、
降圧剤を飲んで積極的に110台を実現するなどというのは、本末転倒だろう。
だいたいが、「健康には自信がある」「私に限って」のタイプは、
血圧がいくつだと言われても頓着せず、飲酒喫煙をやめないし、
倒れたりしようものなら、大変意外だとばかり、
「これまで病気ひとつしたことがなかったのに」と言うのだ。
うちの舅なんか、これはまだ彼が初老で十分元気だった頃の話だが、
「そのままでは死にますよ」と医師に言われて、
生活改善をするどころか、通院をやめただけだった(爆)。
逆に、検診で「130超」と言われた途端にビビる人は、
毎朝自宅で、気に入る値が出るまで10回でも血圧測定を繰り返し、
測定値を全部ノートにつけて、結果、更に血圧を上げるものなのだ。
どっちも、あんまり長生きしないんじゃないですかね(逃)。
私が個人的に気に入っているのは、「一病息災」という感覚だ。
検診のたびに指摘される悪いところが、ひとつくらいはあって、
健康なんてあんまりアテにならないかもしれないな、怖いよな、
という程度の意識は持ちながらも、
「ま、でも今日くらい、いいか(^^)」
と、ついついビールを飲んでしまう程度の状態が、
立派とは言えなくても、ほどほどで、良いのではと私は思っている。
健康管理は必要だし、基本的に良いことなのだが、
検診結果の数字合わせのために人生があるのではないので、
これが体にいいんだ!ここまでしか駄目!そんなことしたら体に悪い!
と、日々いちいちチェックして暮らすようになると、究極的には、
「健康を守るためなら死んでもいい」式の、
追い詰められ方をするのではないかと、私は思っている。
なので、S○ntoryのお茶を飲んだ程度で、すっかり元気になれる人は、
それはそれで、もう、ヨロシいのではないでしょうか(逃)。
Trackback ( 0 )
|