転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



9月号が来た。
いよいよ来月で、今年度前期が終了するということだ。

今年度上半期は、5月にポゴレリチ来日騒動で頭が変になって、
初夏から真夏にかけて本当にサボり倒したので、
中国語でまず簡単に脱落し、次いでスペイン語も駄目駄目になった。
フランス語はさすがに学習歴が長くなったので、初級編は大丈夫だったが、
応用編は、やはりただの聞き流し状態に陥って久しい。
後期は仕切り直して頑張ろう、と思うものの、
後期初級編は、あの『とっちらかって頭に入らない』という評判の、
クニパト、こと國枝先生とパトリス・ルロワさんコンビの再放送だ。
またしても笑っているうちに、なんだか半年終わってしまうのか。
どうなる、私のフランス語(汗)。

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前期番組が終わる、ということは、つまり、さくら・百合の話も、
とうとう9月号テキストの最後で一応の完結を見るわけだ。
テキスト(の和訳部分)を流し読みしてみたところ、
姉のさくらは、10月から大学で日本語を教えることになったそうだ。
マンガやアニメなど日本のオタク文化に惹かれ、
日本語を学びたがっている学生がフランスにはたくさんいる、
とジュリアンもさくらも言っている。

ちなみに、ジュリアンとさくらは、来年、結婚式を挙げるとのことで、
式に来てね、と百合に言っているのがジュリアンなので、
この件は、さくらひとりの先走りではないようだ。
百合は、ここまで2ヶ月半、フランスに滞在し(長っ!!羨ましい!!)、
今回の旅行を通して、フランスの様々な面をじかに見ることができ、
また、日本の良さも再発見できた、と最終話で総括し、
「いつか日本とフランスの架け橋となるような仕事が見つけられたら」
と、将来の夢を語っている。
外交官の娘で親の代からフランスには因縁浅からぬものがあるのだから、
それこそ百合には相応しい仕事だろう。
……しかし、この不況だぞ。『いつか』なんて言ってる暇はあるのか。
百合は学生でなく『無職』だと、シリーズ冒頭で自ら言っていたよな??
がんばれ百合、就活!!

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ところで、百合と、姉夫婦(←事実上)、ピエール夫妻の夕食時の会話で、
フランスにいると日本の何が恋しくなるか?という話題が出ている。
東京滞在経験のあるジュリアンは、「パン、ケーキ、チーズ」を挙げ、
フランスにもあるが、日本のものと違うし値段も高い、と言っている。
一方、さくらは、「大福、せんべい、カラオケ」と言ったあと、
「でも一番欲しいものは、温水洗浄トイレ(les toilettes-bidets)」
だと述べている。
……お食事中に、いきなりビデなんて言われたら、
日本の食卓なら雰囲気が途端にシュ~~~……という感じやね(爆)。

折しも数日前に、Twitterの私のTLでは、
シャワートイレの是非に関する話題が出ていたが、
あれは確かに、ひどく日本的な発想のものなのだろう。
私の意見では、温水洗浄は、健康人ならば無くても問題は無いし、
マンションやオフィスビル、ホテル、百貨店など、
どこもかしこもウォシュレットを初期設定にしなくても良いだろう、
とは、感じている。
車椅子用トイレのように、一画にひとつウォシュレット個室がある、
という程度で数としては十分ではないかと思うのだが、どうだろうか。

一方で、あれは「拭くのをサボってシャワーに洗浄させる」のとは
根本的に異なる機能を果たすものでもあるので、
医療用やそれに準ずる装置としては、
私はシャワートイレを非常に高く評価している。
さくらに負けずにセキララに言ってみるならば、
私がこのことを体で痛感したのは、出産直後だった。
それまでの私は、ウォシュレットなんて堕落した人間の使うものだ、
とせせら笑っていたが、自分が普段と違う体になって初めて、
あの装置の、本当の意義と使用方法と、偉大さがわかった。
御蔭で、それまでの日々の痛みと辛さが、ひとつハッキリと解決できた。
理解できない・必要ない、という考えの人にまで押しつける気は毛頭ないが、
ああしたトイレで救われる人もまた、確かに存在するのだ。
この発言をしたさくらも、産後だよな。気持ち、よぅわかるぞ。
日本は、シャワートイレの灯を消しては、ならんよ(笑)。

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