転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



私文
娘は高3になってからは「私大文系」受験用の授業を取っていて、
このコースのことを学校では、「私文」(しぶん)と呼んでいる。
そのことには、とりたてて疑問を持っていなかったのだが、
娘は最近になって、今更なことに、「私大理系」コースは
一体なんと略されるのだろう、と考えるようになった。
それで、某予備校の夏期講習で毎日のように顔を合わせている、
同じ高校の私大理系志望の友人たちに、昨日とうとう質問してみたそうだ。
すると彼女ら、答えて曰く――。
「略さん。」
娘の期待した答えは、得られなかった(^_^;。

三科目
その私文、つまり究極的には、たった三科目のみが入試科目なわけで、
かつて共通一次試験のために五教科七科目が必須であった我々から見れば、
英国社だけなんて天国だろう、と私はハナからナメていたのだが(殴)、
案に相違して、娘はなかなかシンドそうだった。
考えてみたら、たった三科目しかないということは、
悪かった科目をほかで挽回、というチャンスは全く無く、
どれひとつ失敗できないという意味で、それなりな大変さがあるのだった。
しかもこの三科目は全部得意科目、という受験生が世の中、普通にいる(--#)。
娘のように、英単語が覚えられなくて苦心していたら、日本史で遅れをとり、
しばらく日本史にかまけていたら、今度は国語のカンが完全に鈍って、
……というモグラ叩きみたいな人間には、これはこれで厳しい闘いなのだった。

天王山
大学入試の場合、夏休みが「受験の天王山」であると、よく言われている。
天王山とは、ここが勝負を決するところ、という意味だが、
もとはといえば歴女の娘なら大好きな話で、
天正10(1582)年6月に明智光秀と羽柴秀吉が戦った「山崎の合戦」において、
『この山を制した方が天下を取る』
と言われた場所だった。
現在の京都府乙訓郡大山崎町にある、標高270メートルの山だ。
しかし娘の現状は、とてもそんな切迫した天下分け目の日々には見えない。
何もやっていないことは無いのだろうが、緊張感がなく、のどかだし、
「四当五落」にはほど遠く、毎日、昼近くまで起きてこない。
無理矢理起こしたって、眠いとなると机についたままでも寝るヤツだ。
娘のは「天王山」どころか「天保山」(標高4.53メートル)だ。
それもすぐ下山しとるし(--#)。

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