転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
 



科学的根拠ないのに…シューカツで企業が血液型質問(朝日新聞)
『シューカツで血液型を聞かれたらどうする? 就職活動で不況と東日本大震災のダブルパンチにあえぐ学生が悩んでいる。専門家は血液型による性格判断に科学的根拠はなく、面接で聞くことは差別につながりかねないと警告している。』『中部地方の女子学生(21)は面接で血液型を聞かれて戸惑った。B型だが、かつて「マイペースで就活に不利な血液型だ」と言われ、気にかかっていたからだ。正直に答えたが、その会社は落ちた。』『筆記も不調だったので、血液型が原因でないとは思う。しかし、被災地での態度が問題となり、7月に辞任した松本龍・前復興担当大臣が「B型だから」と言い訳していたのを見て、「B型の印象が悪くなる」とため息が出た。』

よく書いているように、私はRhマイナスB型なので、
まさかの緊急時に、違う種類の輸血などされてはいけないだろう、
ということで、それなりに、自分の血液型には意識が向いているほうだ。
だが主人などは、30歳を過ぎるまで自分の血液型を知らなかった。
私が妊婦検診でRhマイナスであることを指摘され、
生まれる子供との血液型不適合の可能性があるから
夫の血液型もRh式も含めて事前に把握しておくのが望ましい、
と産婦人科で言われたときに、彼は初めて血液型を調べに内科に出向いたのだった。

結果、主人はRhプラスA型と判明し、
「チクショ~。一番普通やった」
と悔しがっていた。いいじゃないか、多数派は何かと心強いだろ?
そして、生まれた娘もまた、新生児の段階ですぐに検査をされ、
やはりRhプラスA型だとわかった。
血液型不適合の反応が出ていたら、娘には即座に交換輸血が必要だったのだが、
私の体内で胎児のRhプラスの血液が私の血液と混じり合う機会は無かったらしく、
有り難いことに何の問題も起こらなかった。

ちなみに、娘は表現型としては父親と同じく、RhプラスA型なのだが、
RhマイナスB型の私の遺伝子が半分入っているので、
遺伝子型としては、娘はRhプラスマイナスAO型ということになる。
もし娘が、RhプラスマイナスBO型の男性と結婚するようなことがあれば、
娘からは、Rh式とABO式に関する限りは、
いかなる血液型の赤ん坊でも生まれる可能性があるわけだ。
なかなか興味深い。

……と、それはともかく、記事にあるように、今時、血液型で何かを決められる、
と企業側が本気で考えているとしたら、その人事部はかなりお粗末だと私も思う。
血液型による性格分析が、娯楽や迷信の域を出ないものであるということは、
科学的には共通理解となっている筈だ。
また、世の中、よく国際化国際化と言われるが、日本に来る欧米人などは、
自分の血液型を知らないまま成人している人も少なくないし、
日本人が話のとっかかりに好んで血液型を訊ねて来ることを、
面白がる人もいれば、不愉快に思っている人もいる。
「国際的」には、血液型をそんなに意識するほうが多分マイノリティなのではないか。

しかしそれは別として、私は、会社の面接というのは、
あらゆる話題を通して、応募者がどういう人物であるかを見ようとするものだ、
とも思っている。
会社の性格によって、無難な受け答えができるかどうかチェックしようとすることもあれば、
血液型というキーワードから、どれだけ面白い話ができるかを試している場合もあるだろう。
それはその会社が、業界の中でどういう位置づけの、どういう性格の企業であるか、
ということと関係があると思う。
私たちの頃でもあった。
わざとカンに障る言い回しでねちねちと質問し、
こちらが反論するか、受け流すか、かわすか、等々を見るという面接が。
きいきい怒るのが、たぶん一番ポイントの低い反応だっただろう。

まあ、現状では何しろこの不況だから、仮に中身がお粗末な会社だとしても、
この際、雇ってくれてお金をくれると言うなら上出来、という考えもある。
「正しい血液型」(笑)を答えて、内定を取りたい、かもしれない。
ならば、『シューカツで血液型を聞かれたらどうする』か。
履歴書や健康診断書に記入してあるのでなければ、
自分の血液型を知っているのは、面接の場では自分ひとりだけだろう。
そもそも、世の中、自分の血液型を勘違いして記憶している人も結構いるし、
どのみち自己申告の血液型なんて、たいして信頼性のある情報ではない。
何でもいいから好きな血液型をニコヤカに答えておけばいいんじゃないの?(殴)

……って考えるところが、ワタクシは典型的なB型かい?(逃)

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