すーさんの山日記

山と釣りとテレマーク
八幡平の登山情報

インカトレイル・トレッキング 6/16~6/27 【2】

2017-06-28 18:48:36 | 南米

インカトレイルの後は、マチュピチュ遺跡の背後にそびえるワイナピチュ登山。

こんな急峻な山の何処に道があるのかと思いますが、行ってみれば、けっこう立派な登山道があるんです。ただし500人/1日の入山制限で予約制につき、ふらっと行って登ってみるわけにはいきません。面倒ですが。

登山道があるとは言え、息もつかさぬ急登続き。

登りも下りも1時間。時間は短くてもぎゅっと詰まった2時間の登山。

山頂部は遺跡になっていて、時計回りの一方通行。去年から時計回りになって随分と恐怖感が少なくなりました。それまでは、写真のステップは下りでした。

この写真も以前は下り。高所恐怖症の方は、ここで動けなくなる方もいましたっけね。右側に下の景色がよーく見えて、恐怖感が半端じゃありませんでした。

一方通行を逆回転にしたことで、ずいぶん流れがスムーズになりました。健脚の方なら1時間もかからないでしょう。

ワイナピチュ山頂からのマチュピチュ遺跡の俯瞰。

と言っても、慎重に下りないと重大事故になりかねません。

ワイナピチュ登山の後、マチュピチュ遺跡の見学をざっと見てペルーレイルでオリャンタイタンボ、バスに乗り換えてクスコへと戻る。

クスコの夜は、フォルクローレとダンスショー。元々あった民謡に、スペイン人が持ち込んだ楽器やリズムが融合して南米独特の哀愁漂う調べとなる。

ディナーショーに訪れるお客さんは世界各地から。さすがは世界の観光地クスコ。

6/24は南米三大カーニバルの一つインティライミ(太陽の祭)。大勢の人が世界各国から集まれば、ビジネスチャンスも生まれます。小さな商売も案外バカにできない!こんな旗がよく売れること!

祭りはインカ帝国の中心・コリカンチャ神殿(サントドミンゴ教会)からスタートです。インカ王の登場を今や遅しと群衆が待つ。

王の登場で周囲の盛り上がりは最高潮に達し、冬至の太陽を浴び、身につけた金の装飾品が放つ光りはまさに太陽の子としての王の威厳そのものだ!

祭りのクライマックスは、クスコの市街地から少し上がったサクサイワマン遺跡で。有料の客席は下、無料は上。ここにも格差社会の縮図。

インカ当時はインカ帝国なんて言いませんでした。当時はタワンティンスーユと言い、4つの州という意味。4つの州を代表した踊り手が神官の合図とともに踊り、王の掛け声とともに太陽に祈りを捧げます。

大掛かりな学芸会というような言い方も出来なくはないですが、演じている人たちは真剣です。気迫が伝わってきます。

神輿に担がれて登場する女王様。もちろん本物の女王様ではなく役者さんですが、それっぽい人見つけてくるもんです。いかにも慈悲深そうな。

インカの王。今までの王様役の役者さんが交代し、新しい王様。新しい王様もやはり威厳たっぷりでいい雰囲気出てる!

というような、ペルーの旅。食べ物は美味いし、治安もまあまあだし、時間をかけて旅してみたい国ですね。

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インカトレイル・トレッキング 6/16~6/27 【1】

2017-06-28 17:39:19 | 南米

昨日ペルーから帰国。何度行っても、南米と日本の距離が縮まる訳ではありません。やっぱり遠いです。

深夜のリマに到着し、空港横のホテルで少しばかり横になったら、翌日も朝早いフライトで、ほぼ海抜0mに近いリマから3360mのクスコへ一気。

クスコの遺跡をぐるっと回った後、ウルバンバのホテルへ向かう途中の野生動物保護センター。アンデスヤマネコ、ピューマ、メガネグマ等、傷ついた希少動物が保護されています。

なかなかお目にかかれないコンドルも。ゲージの中でコンドルが飛んでくる様子も見学できました!

インカトレイル・トレッキングが始まる前に、高度順応もかねて標高の高いところでの観光です。

メキシコでは竜舌蘭からテキーラを作りますが、ペルーではこの繊維を使って丈夫なロープを作って橋をかけたりしていました。

インカ時代の農業試験場のモライ遺跡。前方後円墳をひっ繰り返したような形ですが、自然の地形を利用したとのこと。

モライ遺跡近くのミスミナイ村に寄って、農耕儀礼の見学。母なる自然に、神様に感謝しながら生きる生活です。リマのような都市部に暮らす人たちに比べれば、決して経済的に裕福ではありませんが、心穏やかな暮らしがここにはあるように感じます。

海から相当離れているアンデス山中に渾々と湧き出る塩の泉あり。マラスの塩田。

マチュピチュ遺跡に行く前には、行っておきたいオリャンタイタンボ遺跡。

インカトレイルは総延長4万kmにも及ぶ壮大なスケールの街道ですが、我々がトレッキングで歩くのはわずか43kmあまりを3泊4日。初日に現れるリャクタパタは、美しい形の遺跡です。

2日目は標高4200mのワルミワニャスカ峠を越える。今トレッキング中の最大の難所。

4200mの峠も、ポーターさんたちが我々の装備を担いでくれるからこそ越えられる。

ポーターさんたちは誠実に真面目に働いてくれます。いつもキャンプ地入口で我々を待っていてくれる。

3日目もほぼ4000mの峠を越えて、乾燥した気候帯から雲霧林のやや湿り気を帯びた亜熱帯の気候帯へと入っていきます。そこに現れるサヤクマルカ遺跡は、マチュピチュ遺跡へ向かう街道の要衝です。

雲霧林の中にひっそり佇むコンチャマルカ遺跡。

水分を蓄えるコケ。日本だとコケといえば緑ですが、こちらには赤いコケもある。

4日目はキャンプ地からすぐプユパタマルカ遺跡。

道そのものに遺跡マークがあるところもある。

インティパタ遺跡は日当たり良い段々畑。

自動草刈機のリャマ。段々畑の草を食べて刈り込んでくれます。

ウィニャイワイナ遺跡。遺跡の周りには遺跡の名前にもなったウィニャイワイナ(永遠の若さ)がたくさん咲く。

マチュピチュ遺跡が近づいてくればジャングルの様相を呈してくる。

インカトレイルのゴールはインティプンク(太陽の門)。マチュピチュ遺跡からここまで歩いてくる旅行者も多い。

インティプンクから望むマチュピチュ遺跡。3泊4日歩いて出会えるマチュピチュ遺跡は格別です!

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