すーさんの山日記

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落ちこぼれてエベレスト 野口健

2008-12-04 17:04:26 | 読書
落ちこぼれてエベレスト (集英社文庫)
野口 健
集英社

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野口健さん。
彼のことは、テレビや雑誌を通してしか知りませんでしたが、外交官の父とエジプト人の母の間に生まれた彼の生い立ち、7大陸最高峰制覇の裏舞台など、けっこう面白い本でした。登山業界では、彼の評価について賛否両論ですが、7大陸最高峰制覇やエベレストや富士山の清掃活動など、我々がなかなか出来ないことを彼はやっていると、私は大いに評価しています。

両親の離婚、父親の転勤と急激な家庭環境の変化に、多感な高校生の彼はグレてしまい目標を失いかける。そんな時、植村直己さんの「青春を山に賭けて」という本に出会い、人生の目標を見つけることが出来た。この本は、私がパキスタンやネパールを放浪している時にも、よく読みました。そして刺激を受けました。
植村さんの本に触発された野口少年は、数回の登山訓練を受けただけで、無謀にもヨーロッパアルプスのモンブランにチャレンジし、そして登頂する。この登山を皮切りに、7大陸最高峰制覇に向けて歩み出すのであった。

登山経験もろくにない彼が、よくまあ、これだけの登山をしてきたもんだと思わざるをえませんが、しかし、やはり大切なのは情熱なのだと・・・。何かを情熱を持ってやってる人間は、何度挫折しようが、やっぱり・・・何か成し遂げる。

「情熱」

何か恥ずかしくて、最近こういう言葉が口をついて出てくることもなくなりましたが、今の自分に最も必要なものかもしれない。




コメント (6)
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