ICUで治療中の義母に代わり、それもキャッシュカードを仕舞い忘れたため
私が代理人として通帳と届出印を持ってM銀行の窓口に行っても
本人自筆の委任状がなければ現金を引き出すことはできないと言われました。
本人は鎮静剤で眠らされているので自筆の委任状など書けるわけがありません。
同居していることを2人の免許証などで証明し
病院にTELで病状を確認してもらっても良い、とまで言ってもダメだと言い張ります。
ヤフー知恵袋に質問を入れると、どの銀行でもこれが一般的な対応なので
こうした場合は事情など説明せず、本人に“なりすまし”て下ろせばよいのだと複数の回答をもらいました。
(窓口で本人確認をされると思うので、この回答には疑問もありますが)
当然、この“なりすまし”を銀行が進言することはないでしょうが
「キャッシュカードが見つかったらそれで下ろせます」とM銀行でもはっきりと明言しましたので
カードでの“なりすまし”は公然と見て見ぬフリをするということです。
そこでさらに、通帳と届出印、そしてキャッシュカードを持たず
暗証番号のみを告げて窓口でお金が下ろせるかと訊くと、これも「できない」と言うのですから
暗証番号を知っていることが、本人または本人の同意を得ているとは見なされないのでしょう。
つまり、窓口に出向いて正々堂々と正面切って事情を説明したら、委任状以外には下ろす方法はなく
ヤフー知恵袋の回答にしろ、M銀行のキャッシュカードの説明にしろ
“なりすまし”ではいとも簡単に下ろせてしまうことになるわけで
この理屈がどうしても私には理解できません。
カードと窓口の“なりすまし”で預金を下ろされても
銀行は「知らなかった」「気が付かなかった」で責任が回避できるけれど
顔を合わせて事情を知った上でお金を下ろして渡した場合は、責任が問われるのでしょうか。
そうであるならば、事情の裏付けをしっかりと取ればよいだけのことです。
少なくてもM銀行の説明では、顔を合わす必要のない、それもついでに作ることさえあるキャッシュカードの方が
銀行と預金者が面と向かってお金の出し入れをする通帳+届出印よりも重要視されている気がして
大袈裟に言えば、これが人の繋がりが希薄になった現代社会の象徴なのか、とさえ思えてきます。
いろいろな手数料も、カードの方が安く設定されていることからもそんな傾向が推測できますが
しかし、所詮キャッシュカードなどは預金口座に付帯するオマケのサービスであって
窓口の混雑を緩和したい銀行側の思惑も半分以上はあるのではありませんか。
こうした対応をする全国規模の大手M銀行ですが、窓口の女性では気の毒なので
ちょっと偉そうな奥の男性を引っ張り出して食い下がると、方法があると言います。
それは、義母と私の免許証を提示し
かつ“月々下ろしている十数万円程度の生活費に限り”応じるというものです。
だったらなぜ、最初から窓口の女性にそう言わせないのかと腹を立てつつ
また、何もこの通帳からではなく別の銀行の通帳から下ろせば済んでしまうとはいうものの
この指示に従い、かつ、次からはその男性を名指しするので
いちいち免許証の提示を求めなくて済むようこの顔を覚えておけ、と言い残してきたのは
せめてもの私の腹いせであって、カッカとしていた気持ちも少し治まったのでした。
それにしても、この対応、何かがオカシイと思えてなりません。
ちなみに、より規模の大きい(旧国営)Y銀行の窓口に女房が行った時の対応は下の通りで
これなら私も充分、納得ができますので
いずれはM銀行の定期を含めた預金の全てをこちらに移す予定です。
・“なりすまし”で数十万円の引出しを依頼する
・免許証の提示を求められたので代理人であることを告げる
・委任状の入手が不可能であることを説明する
・義母と女房2人の免許証のコピーを取られる
(その都度、必要とのこと)
・結果、1日50万円未満の引き出しが可能だった。