元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

路面電車の旅

2018-10-13 | 実生活

チンチン電車が好きで、なるべく乗りたいと思ってしまう。ヨーロッパの街では多く走っていて、トラムとお洒落な言い方をするけれど、紛れもなくちんちん電車です。
でも日本では、本当に少なくなってしまった。

神戸にも私が生まれた頃までは走っていた。
電車は走っていないけれど、交差点や道路の感じが妙に思えるところが以前はあった。しかし、そこに路面電車が走っているところを思い浮かべるとしっくりくるような名残がありました。

路面を走るのは、ほんの一部分で、正確に言うと路面電車ではないけれど、京阪電車石山坂本線、京津線に先週の水曜日妻と乗って沿線をブラブラしてきました。

京都までは行っても、なかなか大津までは行かない。
子供が幼稚園か小学校低学年だった頃に、家族3人で来て以来になります。

それから20年も経ってしまった。
当時泊った琵琶湖に近いホテルも、遊んだゲームセンターもどこにあるか分からなくなっていたけれど、きっと大津の街はそれほどの変化もなくそこにあったのだと思います。

そう思わせるほど、大津の京阪電車沿線には古い町並みが残っている。

京阪電車京津線、石山坂本線乗り放題切符というものがあって、電車にただひたすら乗るというのが、今回の旅の目的でしたが、瀬田の唐橋と三井寺だけは訪れて写真を撮りまくってきました。

大津の京阪電車は嵐電や京福電車と同じような幅の狭い車両のワンマンカーでした。2,3両の連結になっているけれど、駅舎も含めてミニチュアの電車のようでかわいらしく、乗っているだけで楽しい遊園地の乗り物のように思えました。
でも、朝と夕方には通学の生徒たちでいっぱいになる、ちゃんとした地元の人の足でした。

いつも高速道路や新幹線で通過するだけの小さな大津の街ですが、降りて歩いてみると他所の観光地化している街にはない、生活の匂いもする昔ながらの街並みが多く、昭和の風情を感じました。