齢をとればとるほど、生きるということに周りから希望または要求されること、あるいは自分でこうありたいと思うことのハードルが高くなっていきます。
子供の頃は生活の糧を自分で稼ぐことができなくても、自分を磨く努力、今後どのように人生を送っていくかを探すことをしていればよかった。
親は自分の子供が自立して生きていくために教育を受けさせ、必要なことを教える。
でもある程度の齢になると人生を自分の力で生きていかなくてはならなくなります。
それは当たり前のことで、それまで生活させてくれた親も齢をとって体力も収入も減っていく。
健康で働くことができる人が、ただ死ぬまでの時間をつぶして生きるのではなく、精神的にも経済的にも自立して生きていく。
それが最低限大人に要求されることだと思います。子供はいつまでも親の子供であってはいけません。
さらに私くらいの年齢になると、自分自身の生活の基盤を固めるだけでなく、まわりの人たちの幸せな生活や将来を考えなくてはならなくなります。
齢とともに少しずつ上がる生きることに要求されるハードル。
それが上がっていることに気付かずにいると、ある日突然とんでもない高さをクリアしないといけなくなるのだと思うことが時々あります。