元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

ボトルインクを描く

2011-01-22 | 仕事について

昨日の万年筆画教室のテーマで、ボトルインクを描きましたが、絵を描くつもりでボトルインクを見てみるとなかなか複雑な形であることが分かりました。
私の瓶の形も中身も好きなインクのひとつにパーカーがありますが、シンプルに見えるパーカーのボトルさえも非常に難しく、その形の特長である肩幅が狭く、頭が大きい感じがなかなか上手く描けませんでした。
先生はガラスの硬質な感じと透明感がインクボトルを描く時のポイントだとおっしゃっていましたが、私はそんな段階まで到達出来ておらず、鉛筆での下描きでさえおぼつかない状態でした。
でもいつも使っているインクボトルをよく見てみると、作り手のこだわりがすごく感じ取れて楽しいと思いました。
インクボトルはインクが少なくなっても吸入しやすく、倒れない安定感のある形が必要な条件としてありますが、それを押さえた上で作り手それぞれの実用性、デザイン性の美学を盛り込んでいる味わい深いプロダクツであることに気付きました。