goo blog サービス終了のお知らせ 

元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

出張販売

2022-05-25 | 仕事について

 

横浜の590&Co.さんとの共同出張販売 & in横浜 を終え、6/4(土)ナニワペンショー6/11(土)12(日)の札幌出張販売に向かっています。

通常の店の営業に飽きているわけではないですが、腰を据えてじっくりと作り込んでいく店の仕事に対して、出張販売は道なき道を開拓していくような刺激のある仕事で、こういう仕事も好きです。

横浜の出張販売ではたくさんのお客様が来て下さり、本当に嬉しかった。
この2年神戸から出ることが出来なかったので、久し振りに会うことができた旧知のお客様もたくさんおられました。
やはり首都圏にも当店と590&Co.さんのお客様はたくさんおられて、有難いことだと思いました。

コロナウイルスとの共存ということで、ネットワークを使った様々な試みが生まれて、人のたくましさのようなものに明るい兆しがありましたが、やはり経済に限らず日本の国に元気がないような気がしました。

私自身元気いっぱいというタイプではないので、私が元気という言葉を使うのも可笑しな感じがしますが、このままだと日本が沈んでいってしまうような危機感を持っています。
元に戻らないこともあると言われていますが、なるべく早く元に戻していくということが必要なことではないかと思っています。

地方都市の小さな店がたったひとつで、あるいは近くの個人店と協力して何か動きを出しても、その影響力はかすかなものなのかもしれないけれど、活動を元に戻したいと思っておじさんがもがいているということを伝えたいという想いが今年から再開した出張販売にはあります。

& in横浜では、当店はボランティアで出張販売を手伝ってくれたYさんのまさに獅子奮迅の働きもあり、それがなければ当店の出張販売は成り立たなかったけれど、590&Co.の谷本さんに大いにも大いに助けられました。

谷本さんのことは気の合う友人として、とても付き合いやすく、お互い自然体でいられるし、同業者としても私より遥に才能のある人だと尊敬しています。
仕事も早く、出張販売のポスターやフライヤーなど全て谷本さんが作ってくれているので申し訳ないような気もしますが、谷本さんのセンスを気に入っていて、自分にはとても作れるものではないので仕方ありません。

当店と590&Co.さんはどちらもペンを中心としたステーショナリーショップで間違いないけれど、当店は万年筆、590&Co.さんはペンシル系という他に店主のキャラクターという決定的な違いがあって面白いと思っています。

同業者である友人との関係性を保つのは難しいこともあるかもしれないけれど、相手のことを尊敬できて、その成功を心から喜べるかどうかということだと思います。相手を羨んだり、妬んだりする気持ちがあるとその関係は長く続けられなくなってしまいます。

私にそのような気持ちを抱かせないのは、谷本さんの人柄ということもあるけれど、&の企画を長く続けるために私は自分の仕事もきっちりと採算をとっておくということも友情とは無関係に見えて、関係があることだと思います。