
フリクションボールペンが世界中で売れていることに、確かに便利だから当然だと思う反面、ボールペンの文字を消したいと思っている人が多いことが信じられないような気がします。
ボールペンや万年筆のインクは消えないからその価値があるような気がしていますので、それが消せるのは、消せる安心感よりも消える不安感の方が私は強い。
フリクションを、消しカスを出したくないからペンシル代わりに使うのなら分からなくもないけれど。でも消せたと思っても実は60度以上でインクが透明になっているだけです。
消えない安心感を求めて、中には顔料インクなどを使う人もいるくらいなので、本当にそれぞれだと思います。
消せないことがインクの価値ではあるけれど、どうしても消さないといけない時もあります。
私の場合、手紙を書いていて、後の方で間違えた時です。
本来書き直すべきですが、その手紙をペリカンロイヤルブルーで書いていた時はよかったと思います。
ご存知の方も多いと思いますが、ペリカンロイヤルブルー用消しペン/訂正ペンスーパーシェリフというものがあります。
万年筆のインクを消すことができるものは、以前からガンジーという会社から発売されていたものが、今はプラチナから発売されているけれど、これは2種類の液を使わないといけない面倒なものでした。
しかし、スーパーシェリフは白い方で消したい文字を塗りつぶすだけで消える。
スーパーシェリフで消した跡に万年筆のインクは乗らないので、反対側にあるブルーのペンで書き直します。
このブルーがペリカンのロイヤルブルーと同じ色なので、ペリカンのロイヤルブルー用ということになっていますが、消すだけならラミーもモンブランも消すことができます。
ちなみにラミーからはラミーブルー用インク消しINK-Xというものがスーパーシェリフと同内容で発売されています。
私の場合、手帳な2本線で消してしまうけれど、几帳面な人は手帳に使うといいと思います。
消しペンがあるからペリカンロイヤルブルーで手紙を書くということもあって、消せる安心感もやはり自分の中にもありました。