
良い大人になりたいと思っています。
「いい大人」はただ齢を無駄に食っただけの、他人から皮肉っぽく言われる言い方だけど、若い人のお手本となるような良い大人を目指している。
元々、男の子が憧れるような、女性がどうしようもなく惹かれるような不良性は持ち合わせていないし、積極的に周りを引っ張っていくようなリーダー気質も持っていなく、若い頃から青二才ぽく見られて、なぜかそれは今も変わっていないけれど、私なりの良い大人の示し方があるはずだと思います。
先に生まれた人間として私にできることは、良い大人でいて、あんなふうになってもいいかもしれないと若い人に思ってもらえるような存在でいることしかないのかもしれない。
今までほとんどのお客様が年上の方で、その交流からいろんなことを直接的、間接的に教えてもらってきて、それは私の人生においてとても大切なものになってきたけれど、最近自分よりも年下のお客様が増えてきて逆の立場になりつつあることを思い知らされています。
もちろん年下の人から教わることも多く、教え、教えられることに年齢の上下は関係ないけれど、人生を46年間生きてきた私を、先を歩く人間のサンプルとして見る人もいると思うと、良い大人でいたいと思うのです
他にもそんなふうに思う近況がありました。
地元誌の神戸新聞やサンケイ新聞に当店が紹介されて、既知の私の顔は知っているけれど何をしているか知らなかったような人が私の仕事に興味を持ってくれたりして、店に来てくれるようになりました。
息子のバイト先の先輩のお父様が来られたり、息子の彼女のお母様が当店に行きたいと言ってくれたりして、息子の交友関係も仕事とは無関係ではなくなっている。
今更大慌てで良い大人になろうとしているようにも思われるかもしれないし、実際そうなのかもしれないけれど、若い人から見てああなりたいという大人になって、我が道を行く背中を見せ続けることが私の良い大人の示し方なのかもしれないと思っています。