今年は休みがあまりつながっていないですが、ゴールデンウィークがとてもいい天気で始まり、私もいつもと違うようなワクワクする気分になっています。
祭日とか、週末がプライベートでは関係ない生活になって20年以上になります。
それは私にとってもう当たり前のことになっていて、ゴールデンウィークはお客様が遠方から来て下さることが多く、後半はヒマなことが多いという仕事の上で考慮するべき期間です。
何度も書いているけれど、仕事をするようになる前のゴールデンウィークに思い出はあって、最も思い出深いものは、大学1年生の時の一人で京都を巡る旅でした。
ゴールデンウィークの大学が休みの間、毎日京都に通い、有名なお寺や名所をほとんど周った。
大学生になったばかりの空想の世界に生きる文学的なものが好きな青年には、どの場所も空想を刺激されるところで、その旅を包んでいた明るい空気を今も懐かしく思い出します。
自分はどこにでも好きなところに行くことができるという感覚を実感しました。
今から考えるとその時にも、仕事のようなやりたいことは当時の私にも漠然とあったけれど、それをするためにはどういったキャリアが必要かとか、どういう努力をしないとけないかとか、あまりにも無知でありすぎました。
自分の夢を語ることが恥ずかしいと思っていた、そしてその夢を語る大人が近くにいなかったということが、当時の自分の夢を実現するために欠落していた部分だったと分りますが。
若者というのは無知で、身の程知らずで、自分がやるべきことがあるような気がしていて、それを大人が誘導してあげないといけないと思います。
でもいろいさ迷うことができるのは20代までの特権で、どこかのタイミングで、自分にあるものをわきまえて、それで生きていく覚悟をしなければならない。
それが20代までで、だから私たちは30歳目前で、このままでいいのかと焦りにも似た気持になったのだと思います。
そういうことというのは、当たり前ですが30歳になったことがないと分りませんが、大人が若者に話して、教えといてあげることなのかもしれません。
ある一人の若者のさ迷いの話を人伝えに聞いて、考えさせられました。
若い時先輩にしてもらったことを先輩にお返しするのはなかなかできないもの。
だから自分が先輩にしてもらったことを理解できるようになった時、後輩に先輩がしてくれたことを自分が後輩にすることが先輩へのお返しだと思います。
そしてそのことが人が人生を未来へ、人へ紡いでいくことだと思います。
ありがとうございます。そのお返しがいい連鎖になって繋がって、後の人がいい人生を送れるようにすることが、お世話になった人へのお返しですね。
私も恩人と言える人に出会ってから強く思うようになりました。