イギリスの国民投票の結果に、世界経済はこれからどうなっていくのだろうと世界中が危惧しているのというニュースを見ると、それが自分の生活にどういう影響を与えるのか分からないけれど、漠然とした不安を抱きます。
景気は悪いよりも良い方がいいに決まっていて、そういう時代は憂鬱な雰囲気が流れている。
80年代を思い返すと世の中が気楽で、明るい雰囲気で、それは中学生、高校生でも感じることができました。
景気が良くても実際的な恩恵はないけれど、雰囲気は皆感じている。
しかし、私たちのような小さな店の場合、株価や為替などの動きと業績が連動することはなくて、ほとんどが自店の問題だということを繰り返し思います。
もしかしたら天気さえも関係ないのかもしれません。
自店の問題というのは、雨が降っていて、行くのが面倒な日でもその店に行く価値があると思ってもらえるかどうかということで、行く価値というのはその店でないとだめだと思ってもらえることだと解釈しています。
店を始めて9年近く経ちます。
今まで世界経済の状態は良かったり、悪かったりで、最悪と言われたリーマンショックも東日本大震災もあったけれど、売上を左右したのはやはり当店にネタがあったかどうかだし、商売に勝ち負けがあるとすれば他所のお店よりも売上が良いか悪いかではなく、赤字か黒字か、そして永続していけるかどうかということが勝敗だと思っている。
でも実直に仕事を黙々とこなしているだけではダメで、何か行ってみたいと思える小さな感動がないと、少しずつ客足は遠のき、やがて誰も来てくれなくなるだろうと思いますし、店主の健康状態、精神状態が店の業績を左右するのだと思います。
なるべく穏やかな気持ちで、元気でいたいと思っているけれど、小さな感動がいつも用意できているとは思えない。でも毎日、人とモノ、人と人との何か美しいシーンがこの店で見られ、それを演出する場であり続けたい。
それが実体経済で、金融の世界とは価値観が少し違うような気がする。
世界経済と自分の仕事は連動しているとは思わないけれど、自分が今生きている時代に世界で何が起こっているのかということを知りたいとは強く思っています。
数年前より万年筆の魅力に魅せられ、お気に入りのインクを入れ落書きをするだけでも癒しのひと時となっております。仕事等で行き詰ったり、ストレスを多く抱えたりする時など、とても心を落ち着かせてくれる時間を提供してくれるモノです。今回新しく調整して頂いた「一位」、「中字のスタブ研ぎ」も自分にとっては元気の素になりそうです。このような調整をしていただけるお店は本当に貴重な存在です。小さな感動でも夢は大きく広がりますよ。
コメントが遅くなり、申し訳ありません。小さな感動でも夢が広がるという言葉、とてもいい言葉だと思いました。不景気だからブレないように自分の会社の存在意義について、私も考えるようにしたいと思いました。