元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

近江八幡を訪ねる

2015-10-25 | 実生活

毎週水曜日に行っている書道教室が休みだったので、遠出したいと思い夫婦で近江八幡に行ってきました。

主に新しくできたラ・コリーナ近江八幡に、焼き立てのバームクーヘンを食べに行くという目的でしたが、観光もしてきました。

ラ・コリーナは近江八幡の町外れに新しくできた、たねや/クラブハリエのテーマパークとも言える施設で、小山のような屋根に芝生をひいた建物が中に何があるのかを期待させてくれます

ユニークな建物の内装は素朴で、明るく、とても気持ちの良い場所でした。焼き立ての柔らかく温かいバームクーヘンもとても美味しく、1本丸ごと買って帰りたいと思いました。

八幡山ロープウェイで山頂に上がって、町を見渡しました。
山に囲まれた町で靄も濃く、大好きな遠景は見られなかったけれど、近江八幡のコンパクトにまとまった市街地いつまでも見ていたいと思いました。

何本かの通りがあり、碁盤の目に区画された旧市街はあまり大きくなく、町自体もそれほど大きくありません。

観光地区はさすがに多くの人が行き来して賑やかでしたが、観光地区から一歩外に出ると地元の人の生活が感じられる、人通りの少ない住宅地でした。

どこの観光地に行っても同じような想いを抱きますが、賑やかで高揚感さえ味わうことができる観光地区と、その違いがあまりにもあって、その寂しいとも言える風景がかえって心に残っています。

日牟禮神社やお堀の周りを歩いたりして過ごしてから、またお茶にしました。

全国的に知名度のあるクラブハリエが近江八幡を盛り上げているように見受けられ、観光地区の中心にも立派なお店がありました。

たねやの日牟禮ビレッジで、予約しておいた洋館の部屋でお茶を飲みました。

他にそんなことをしている人はいなかったけれど、そういうことができる奥行きを持っていることがお店として大事だし、一度訪れたお客様が次はあそこでお茶を飲もうと思うかもしれません。

1時間半もいることができ、かなりゆっくりとした時間を過ごしました。

 

自分たちの利益と同じくらい相手の利益や地域のことを想う。
そしてそれは巡り巡って自分の利益になればいいという近江商人の共存共栄の考え方、「三方よし」の商売哲学は今も通用すると思います。
それはむしろこれからの時代において最も大切にしないといけない考えだと思っています。
やっと自分の商売の考え方の原点になっている町を訪れることができました。

神戸まで片道2時間、帰りは大きなコスモス畑で遊んでいたので、2時間45分かかり、同じ近畿なのに近くはないけれど、遊べて、考えることができた良い休日になりました。