9月は催しが多い。日が迫ってくるとやはり忙し過ぎたと思っています。1年前にスケジュールを詰め込んだ自分を呪っています。
でもあの時は9月につめこまざるを得なかった。
9月は当店にとって最も忙しい月に、毎年なりそうな気がします。
工房楔のイベントを毎年当店の創業日に当たるように開催しています。
楔のイベントが終わると当店の秋がやってきて年末へと一気に時間が流れていきます。
夏でも売れ行きはあまり変わらないけれど、木は秋冬のイメージが強い素材だと思っている。
その色目もそうだし、硬いけれど温かいような手触りによるところがあるのかもしれません。
そう思っているので、工房楔イベントは木のシーズン開きを宣言するものだと言えなくもない。
木が好きな人は年齢性別に関係なく、モノを見る目が成熟した人が多いと改めて思います。
当店で扱っているもののなかで、木が一番美術に近いのかもしれません。
一般的に好まれるものはあるけれど、その好みは三者三様で、それぞれの見方が存在します。自分の好みや見る目は木を見ていて少しずつ作り上げられていくものだと思う。
整ってきれいなものなら人工物の中にいくらでもある。
自然が整ったものを作り出すから尊いのかもしれないけれど、自然物ならでは様々な景色を持った個体の方が面白いと思います。
工房楔イベントに来ていただいて、木の景色を楽しんでいただきたいと思います。