元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

物欲

2016-05-01 | 実生活


最近H田さんが買われた1Dと比べると自分のカメラがおもちゃのように思われる。物欲はこういう方向からも刺激される。しかし1Dは自分にはすご過ぎるけれど。

 

最も自分らしいものを厳選して、たくさん持たずにそのひとつをとことん使いこなすような、モノの少ない生活をしたいと思っていました。

自分にはこれがあるから大丈夫と、余計なモノを欲しないような生活が実際にも、精神的にも、片付いている理想的な美しい姿として憧れています。

しかし、実際の自分は写真を撮りに行く前と後には、必ず新しいレンズが欲しくなる。

今持っている24mm~70㎜のズームレンズで十分で、何の不満もないどころか使いこなしきれていないけれど、もっと寄れるレンズが欲しかったり、F1.2とか明るいレンズや通しで解放F2.8のズームレンズも使ってみたい。

靴は常に何らのものが欲しい。靴の良いものを知ると、もっと良いものが履きたくなって後戻りできなくなります。

自分の服装の中で他はあまりこだわりなく、気に入ったシャツなどは7着あって1週間同じ物を着れるようにしているほど、同じカッコでいたいけれど、靴だけはその時の気分でいろいろ選びたい。

鞄は季節が変わるたびに欲しくなる。そして万年筆は自分にとって一番重要な道具で、黒金の万年筆は何本でも欲しいけれど、もしかしたらこれは自分の仕事においての必要経費かもしれない。

それらをいちいち公表しないだけで、常に何か欲しいと思う気持ちが自分を動かしているのかとさえ思います。

でも物欲、何かを欲しいと思う気持ちは毎日を楽しくしてくれると思う。

それらを手に入れたらもっと楽しいし、欲しいと思ったら諦めずに手に入れたい。

必要最低限のモノだけ持って、余計なものを一切欲しない生活は美しいかもしれないけれど、きっと私には楽しくないだろうと思う。

私たちは欲しいと思う気持ちで生きている。