週1回書道教室に通っています。お稽古は10時~11時半くらいで今は太筆のお習字をしている。
宿題では万年筆で書くペン習字の課題が出ていて、少し前から小筆の課題も出るようになっているし、最近では篆刻の勉強も勧められていて、1週間なかなか忙しく、暇さえあれば、暇がなくても筆を握っている。
下手なりに一生懸命書いていると時間はあっと言う間に経っていて、自分がこれほど書道に(私のレベルではお習字)打ち込めるとは思っていなかった。
当然道具にはこだわっていて、一緒に習いに行っている妻とともに理想を追い求めているのが筆です。
特に外れが多い小筆は、良いものに出会いたいと思っていて、それほど高級なものを買う度胸はなかなか持てないけれど、ちょっと高いボトルインクくらいの値段で買うことができるので出掛けて筆が売っていると何か見つけて買いたくなります。
理想の筆は、適度な硬さがあってコントロールしやすく、自分の運筆したい方向に追従してくるしなやかさもあって、毛先が常に整っているものだと今は思っています。
習い始めた時から使っている太筆が羊毛で、柔らかかったため、コントロールしやすいように半分くらいしかおろしていなかった。最初は凧糸で縛っていました。
最近特にそうだけど、先がきれいに揃わなくなって大変書きにくいと思っていて、根元までおろしていないからそうなることに思い当たりました。
確かに上の方までおろすようにすると毛先が揃い出して、急に書きやすくなりました。
それでも8割くらいしかおろせていませんでしたので、全部おろしたいと思って「やめとき」と言う妻の忠告も聞かず、お稽古中に墨を馴染ませながら筆を墨でギュウギュウと押していると「ボキッ」と柄が折れて、毛の部分が外れてしまいました。
その日のお稽古は折れた柄に毛先をねじ込んで筆圧をなるべくかけないように書いてしのぎました。なかなか想定外のことでしたが、筆には可哀想なことをしたと反省しています。
先日は通勤途中、篆刻のデザインについてメモ帳にあれやこれやと書きながら考えていて、目の前に止まったはずの電車に気づかなかった。しばらくしてそういえば電車まだかなと時計を見たら時間が経っていて、後から考えると目の前を通ったものがあったような気がするということがありました。
始めたばかりで、こうやってブログで言うのも恥ずかしいくらいのレベルだけど、楽しんで打ち込める趣味ができた。そしてそれは仕事にも無関係ではないものだと思っています。