元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

旅慣れた風のスーツケース

2010-05-27 | 仕事について
旅行まで1週間になりました。
そろそろ荷物を詰めないといけないと思いますし、多くの方々から準備の進捗状況について聞かれますが、まだそんな有様です。
荷物を詰めるには、スーツケースを決めなくていけません。
長期の海外旅行に耐えるスーツケースを持っていない私は、隣に住む旅慣れた父の家に行き、スーツケースを借りてきました。
10日間もの期間ですし、向こうでたくさん買物をしても大きさに余裕があれば、詰め込むことができるからと、勧められたものでした。
あまりにも大きいので、その大きさが気になっていましたが、私はこんなものかな?と思って家に持って帰りました。
持って帰って部屋の中に放置されたスーツケースを見て妻が「これはこれで正解なの?」と笑いをこらえています。
妻が言うにはあまりにもボロボロではないかとのこと。
松本さんもきれいなジュラルミンのケースだったし、谷本さんはポリカーボネートのリモワを持ってきそうな感じです。
言われてみるとそれらと見比べると、私のものはみすぼらしく、視察旅行へ行く華やかさに水を差す感じもしなくもありません。
でも私自身は、あまり気になりませんので、旅慣れた風のスーツケースに荷物を詰めるつもりです。
先日家に帰ったら、旅慣れた風のスーツケースがいくらかきれいになっていました。
妻が見るに見かねて剥がれかけたステッカーなどをはがしてきれいにしてくれたようでした。
これはこれで正解なのです。

本種子島鋏

2010-05-27 | 仕事について
本で読んだり、人から聞いたりして、その鋏のことは知っていました。
でも売っている所が近くになく、手にしてみる機会がありませんでした。
先週の水曜日、午後から元町、三宮辺りへ出かけていました。
息子にお土産の芋栗ロールケーキを買うために大丸8Fで行われている鹿児島県物産展へ行き、ロールケーキを買ったついでにブラブラ他の屋台を見ていると、ずっと気になっていた本種子島鋏がありました。
実物を見るのは初めてでしたが、鋼を叩いて伸ばしてひねっただけの刃や握り部分とても良い感じでした。
手に取ってみると重く、動かしてみると左右の刃の密着がとてもよく、滑らかな、でも確実な手応えを持っていました。
職人さんが布切れを切るように渡してくれました。
柔らかい腰のない布がとても気持ちよく切ることができました。
普通に切ることができる鋏は持っていて、それに何の不満も抱いていませんでしたが、種子島鋏は迷わず買ってしまいました。
切れ味はものすごく良く、切れば切るほど切れ味が良くなるという伝説もあります。
でも、本当はもったいなくて使わずに箱に入れたままにしていますが、こういったシンプルで、余計な手がかかっていないものはとても好きです。