膳-Sai

料理サロン Tomoko's Tableのご紹介。
食にまつわる、日々の暮らしを・・・

「食品の裏側」を読んで

2006-06-20 17:38:26 | スローフード
ベストセラー、「食品の裏側」を読んでみました。
著者は食品添加物の専門商社に勤めるバリバリの営業マンだった方。
本の帯はいかにも興味をそそるような気持ちの悪い事が、書いてあります。
きっと、この本を購入した人の中には、「怖いもの見たさ」的感覚の方も
いらっしゃると思います。
たしかに、読んでいくと、素人には、まったく想像のつかない事が沢山書いてあり
ゾッとしました。
食品添加物の情報公開は大切なことで、このような本は初めての本
なのではないかと思います。色々と勉強にもなりました。
でも、この著者が本当に伝えたかったことは、添加物の恐ろしさを知ってもらうことを通して、
「食の大切さ」を考えてほしいということだと思います。
少しでも、家庭で安全な物を作り、また子供に、親が手間をかけて食事を作る姿を
見せることによって、食べるもののありがたさを感じてもらう。
そして、きちんと作られた物を家族でいただく。
食を通しての家族のありかた、本当に美味しい食材本来の味、こんなことを
大切にしてほしいと、著者は伝えたいのだと思います。

今、あちらこちらで、講演もされてらっしゃるようで、来月は奈良にも
来られるそうです。
結局、添加物を例にあげて、食育をされてらっしゃるんだと思います。
私も、お出汁の食育をした時、思いました。
子供たちは、作られた化学の出し味が好きなんだと。。
悲しいことです。お野菜もお出汁も、本当の味がどんなものなのか。
なかなか、毎日家庭できちんと食事を作ることは大変な世の中です。
それぞれ家庭の事情もあることだし・・・
でも、まずは週一日でもいいから、しっかりお出汁を取った
お汁を作ってもらいたいと思います。
それが出来たら、一日だけ、すべて手作りのお料理にする。
こんな風に無理なく少しずつできれば色んなことに対する
意識が変わってくると思います。

なんだか、本の感想が私の意見になってきてしまいました。
きりがないので、また・・・

最近、買い物に時間がかかっちゃって。裏ばっかり見てるから・・・