少し前、以前から気になってた、ならまちの「まつき」さんにやっと伺いました。(きは七三つ)
お昼のコースをいただきました。
カウンターでいただきました。和食は本当に久しぶりです。
まず八寸
なんて春らしいんでしょう!桜満開です。2名分が盛りつけられ、一人分ずつ取り分けてくださいます
左の器にはセリや春ごぼう等のお野菜たちにお出汁のジュレと利尻のウニ、上にはからっと素揚げされたつくし。ほろ苦さや春の香り満載で楽しいです。蓋つきの器の中は筍の木の芽和え。王道のお料理。華やかな木の芽の香り、和え衣が上品で筍の味が生きてます。右のお皿には、まつきさんの名物の卵焼き(3時間かかるそうです、すり身と合わせて、お酒の風味が効いててほんのり甘い。金柑甘露煮、そら豆、お醤油とお酒をくぐらせたホタルイカ。ホタルイカはあまり得意じゃなかったのですが、これは別格の美味しさ。丹波黒豆も。
御椀
お出汁が洗練されてる。すっきりとしたお出汁ですが、喉を過ぎたころに鰹の香りがふわっと広がります。わかめの玉子豆腐と北海道のホタテのしんじょう。柚子のお花も。蓋を開けると、柚子の花の香りがふわっと。大和橘の花とは全く違う香り、ホタテの真丈の硬さが絶妙。わかめの玉子豆腐、玉子臭くなく、海の香りも。久しぶりに美味しいお椀をいただきました。
お造り。画像なしです。すっかり撮り忘れ・・・
藁で燻した鰹、明石の天然鯛でした。鰹が羊羹のように美しく、鰹独特の生臭さが無く、身もしっかりして、美味しい!藁の香りをまとって、、ちり酢でいただきました。鯛も身の硬さの塩梅もよく、美味しい鯛。海のない奈良でこんなに美味しいお造りがいただけるなんて!
焼き物
サクラマスのつけ焼き。皮が香ばしく美味しい!継ぎ足し継ぎ足しのたれをつけながら焼いています。ウナギみたいです。身はふわっと。脂もよくのり、美味しくいただきました。
ふきのとうの天ぷらに桜の香りの梅肉で和えた春キャベツ。桜風味の梅肉が美味しい。
炊き合わせ
この炊き合わせ、凄い!お出汁は使われてなくお酒と塩のみで調味してます。蕗、蕪、筍の味がストレートに伝わります。かなりお酒の量が多そうです。塩だけなのに、しっかりと味が染みてます。こういう炊き合わせお料理屋さんでは初めてでした。好きだなぁ・・
春のちらし寿司
ご飯は、春のちらし。椎茸やきくらげなど細かくして煮込んだもの(中具)が混ぜられた酢飯。酢の塩梅もちょうどよい。錦糸卵、海老、煮穴子、レンコン、わらび、ぜんまい、と賑やかです。美味しいちらし寿司。お味噌汁はいりこの出汁。香の物は白菜ときゅうりの糠漬け。この糠漬けが凄い!なんと100年前のぬか床。状態が良いものを譲り受け育てたそうです。ぬかの味、風味がなんともまろやかで香り良いのです。びっくり。
最後デザート
よもぎアイスクリーム。蓬餅の冷たくトロリとした感じ。下の最中の皮がウエハースのようで。香ばしい~
最後までとっても美味しくいただけました。噂の通り、!!
久しぶりにきちんんとしたお料理をいただいたという感じ。
毎月お献立が変わるので来月また行きたいな・・