久しぶりの投稿です。
こちらのお店はなんとしてもブログにも残しておきたいので。。
先々週のことですが、一年ちょっとぶりに沖縄に行ってきました。
義父のショートステイも取れたので。夫の体調も落ち着いてて、色々と食べられそうだし。(体調芳しくないと、出かけても食べられなくて・・・)
もちろん2年前からすっかりとりこになってる沖縄ティーファクトリーにも。また、色々仕入れた!!嬉しいなぁ~~
その沖縄ティーファクトリーの内田さんにご紹介いただき、ご案内いただきました。
ショップから近い場所にありますが、ややこしい道で、なかなか行きにくい場所です。
ハイツの1階にお店はありますがほんとにわかりにくいです。
お玄関の写真も撮り忘れるし、次、行けるかなぁ・・・
お店に入ると右側にキッチンがあり、その奥にダイニングがあります。
テーブルは二つありますが、貸し切りでした。一日一組のよう。写真撮り忘ればかりで。。
お料理はお任せのコースです。
こちらのお店はノンアルのペアリングに沖縄ティーファクトリーの紅茶があるので嬉しいです。
まずはサンセットティーを。
お料理
1皿目
北海道のホタテと沖縄県産スターフルーツのタルタル。イタリアのキャビアとマイクロ大葉。(左)
活ハマグリのヴァポーレ カルナローリ米 レモンのスキューマ
ホタテとスターフルーツのタルタル、瑞々しくスターフルーツが楽しいです。キャビアの塩味やマイクロ大葉の優しい香りがアクセントに。スターフルーツ、原形とどめてないので、不思議な感じです。
ハマグリがふっくらと美味しい!その出汁でサラダ仕立てにしたお米も美味。真ん中の泡はレモンの泡。どちらにも合い、香りとほのかな酸味がすっきりと!なんとも上品な始まりです。
2皿目
本マグロの炙りカルパッチョ レッドビーツ、イタリア産冬トリュフ
マリネされたビーツに炙ったマグロがとろりと美味。トリュフのソースもかけられてますが、テーブルでさらに削ってくださり、香り良い!
ちょっと酸味を感じるビーツ、どんな仕掛けがされてるのかしら??ビーツとマグロがよく合います。色もそっくりなんだけど、、
トリュフの土の香りがつないでくれてる。華やかなんだけど地に足ついた感じです。好きだなぁ・・
3皿目
奄美島鶏の胸肉、ささみ、うずら豆 ブロッコリーのクレーマ
元は奄美の鶏ですが県で育てられてます。原種にに近い鶏。低温真空調理ですがキチンんと火が入ってるのが、私は嬉しい。実は低温調理の見た目生っぽいお肉はどうも苦手で・・。
鶏はしっとりと、でも肉質はしっかりと。美味しい。沖縄県ではお豆も栽培してるんですね。豆というと北海道、っていう頭でした。
うずら豆ふっくりと煮てあり、美味しい。
4皿目
黒金豚の首肉 キャベツのパッサート フローレンスフェンネル
黒金豚、アグー豚に近い黒豚だそうです。首肉をバルサミコ酢やスパイス色々で煮込んであります。
下にはキャベツのピュレ状のソース、優しい甘みが乗ってきます。県産フェンネルも香りが強くなく、全体はマイルドな仕上がり。でもお肉はしっかりと。決して強いお肉の味ではないのですが、その食材の力強さを感じます。
このお料理、以前、奈良にあったリストランテ・イルンガの牛肉の煮込み料理を思い出しました。
EFFEの山崎裕由シェフはイルンガがオープンした時にスーシェフでいらしたんです!
イルンガがオープンした日にお教室のお食事会をさせていただき、また、その後はクーカル奈良の会場でもあったので、何度も通っていました。きっと今から15年前ぐらいには山崎シェフのお料理をいただいてたのでしょうね。不思議・・・
5皿目
黄金芋のニョッキ、菜の花、ボラのボッタルガ
黄金芋は沖縄県産で甘くない甘藷。オレンジ色がきれいです。人参みたい。
甘くないといってもほんのり甘味は感じます。とても上品なニョッキ、もちっとしてますが、なんか違う。この微妙な食感が楽しい。
ほんのり甘いニョッキにほろ苦い菜の花がアクセントでよく合います。ボッタルガも香り良く風味が広がります。
フォークの止まらないニョッキ
6皿目
ミミジャーのロースト 島ニンジンのサルサ ロマネスコのピクルス
ミミジャーはヒメフエダイというお魚だそう。ふっくらと白身のお魚で美味。
島ニンジンのサルサが淡白なお魚によく合います。
ロマネスコのピクルスがお気に入り!
7皿目
タリオリーニ 奄美島鶏のラグービアンコ ピアチェンティーヌ
細いタリオリーニに奄美島鶏の端材で白いミートソースに。チーズはシチリアの羊乳チーズ、サフランをつけて熟成されてるそうです。
鶏肉のビアンコのソースにこのチーズがコクをプラスしてくれてます。でも鶏自体しっかりしているのであっさりしてるけどコクがあり、細い麺とも相性抜群です。絶品!
8皿目
あやはし牛 友三角のロースト 菊芋のピュレ コントルノ
あやはし牛は勝連で育てられてる黒毛和牛。経産牛ですが、お肉を食べてると実感できるお肉。焼き加減もちょうどよく、軽いコショウの風味も。菊芋のピュレも一緒にいただくと風味が複雑に。付け合わせのお野菜は県産でリーキ、ゴーヤ、トマト、シイタケ。ゴーヤ、やっぱりいいですね。沖縄って感じ。
9皿目
バラの花のグラニータ カラキ葉 スターアニス風味のジェラート
グラスの下にバラのグラニテ ミルクのジェラートにシナモン、アニスがほんのり。この香りが突出なくほんとにふわっと。
素敵なお口直しです。
デザート
パッションフルーツのティラミス キンカンのカラメリゼ
このティラミスが食後にはピッタリで。こんな風味のティラミスは初めて!
パッションフルーツの酸味と香りが重くなりがちなティラミスを軽やかにしてくれます。
ティラミスのビスキュイには琉球紅茶を染み込ませてます。エスプレッソより軽やかです。
キンカンのカラメリゼには伊江島のラムも。キンカン美味しい!
菊の花の香りも良いアクセントでした。ただの飾りじゃなくて、ちゃんと意味があるのです。
琉球紅茶と小菓子
なんていうこと!紅茶の写真を撮り忘れてます。
小菓子も楽しい
あんぽ柿がココナッツのお洋服を着ています。初めての組み合わせ。これが食感と風味の愛称よくて驚きでした。
ビターチョコを挟んだクッキー、チョコの柿の種に見えるのはオランジェット。
オランジェットも美味。
最後の最後まで楽しませてくださいます。
山崎シェフはイルンガでも活躍されましたが、イタリアでは資生堂ファロの料理長でもあった能田シェフの片腕として活躍もされてました。
ティーペアリングの会等でお世話になってるコムニコの堀田シェフはイルンガ時代にご一緒だったそうです。
遠く離れた沖縄の地で山崎シェフのお料理をいただくご縁、とても不思議な気がします。
人のつながりは本当に不思議。最近つくづく思います。
お料理はわかりやすく言うと「優しい料理」なのかもしれないけど、本当は違う。
キワキワの料理。どのお皿も、その食材を生かす最良の塩味やオイル量、スパイス、ハーブ、酸味の加減がすごい!
あと一滴、一つまみ、に神経の集中を感じる。
でも出来上がった目の前のお皿はただただ、食材にやさしく、食べ手にやさしいお料理。
10皿近くのお料理をいただいたという実感がわかないのだ。ずっとお腹がすっきり。食べ疲れることがない。
こんなことほんとに珍しい。でも満足感は半端ない。身も心もとても幸せ!
このお店に行くために沖縄に行きたい、そんなお店。
私の三ツ星お店です。
ご紹介くださりありがとうございました。
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